大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 坂本竜馬のブーツ | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
<< 篤姫の籠 | main | 篤姫感想 「嫁の決心」 >>
坂本竜馬のブーツ
「篤姫」で、玉木竜馬が、”自分のような身分の者は土佐ではどうにもならない”、
と温泉で小松帯刀にぼやいていた。
皆様も、聞いたと思う。
 いづなは、坂本竜馬の大ファンだった事もあり、書き出すと長いので、あえて触れない出来たが、坂本竜馬2回めを書くことにする。

 坂本竜馬、篤姫や小松と同じ1835年、土佐藩の郷士(身分が低い武士)に生まれている。
本家にあたる才谷屋が豪商であったため、身分は低いが裕福な環境で育ったはずだ。

 この土佐藩と言う国、身分制度が大変激しく、上士と郷士の間にはトラブルがしばしば起きている。
土佐は、江戸時代初期山内一豊が移封され、土佐山内家が始まる。
もとよりいたのは、長宗我部氏である。
山内家入封を嫌った、旧長宗我部に仕えた武士たちは、一揆を起こし、山内家と対立した。
結局の所、山内家が一揆を鎮め、支配するのだが、山内家の武士である上士と、長宗我部氏の武士である郷士には、歴然の差をつけた。
郷士が、藩政に参加することはなく、郷士は上士にはなれず、揉め事が起きれば、上士は郷士を斬り捨てることが許されのである。

 1861年3月、上士と郷士の斬り合いが起きる。
上士・山田広衛が、郷士の中平忠次郎と”肩が触れた”ことで口論となり、
山田が中平を斬り捨ててしまった。

そこで、中平の実兄・池田寅之進が弟の仇とばかりに、上士・山田斬ってしまう。

 この事件は、日頃の鬱憤のたまった郷士と上士の大きな争いに発展してしまう。
土佐は、常に郷士に非情である。
上士が詰めかけ押し問答となった最中、弟の仇を取った池田寅之進は切腹してしまう。

 1)郷士・中平、上士・山田に斬られる。
 2)中平の兄・池田寅之進が、山田を斬り仇を討つ。
 3)上士を斬ったことで、池田が切腹。

 他藩なら、弟の仇を取った勇者と言われたはずの池田は、土佐に生まれたがために無残に死んだ。
中平・池田兄弟の無念、竜馬の心中、如何ばかりかである。

土佐では、差別は身なりにも及ぶ。
日差しの強い土佐で、郷士に日傘は許されず、肌の色を見れば身分が一目瞭然だった。
雨の日、泥はねしないための必需品であった下駄は、上士のみに許された履物であった。
身分差を嫌った竜馬が、ブーツをはいた理由はそこにある。
ブーツは、身分を表さないからである。

 竜馬は脱藩し、自ら会社を作り、海運業で生きている。
藩に縛られた西郷や大久保、小松、桂小五郎に比べたら、自由に生きているように見える。
しかし、竜馬が自由になった理由は、そういう悲しい背景があるのである。

 土佐藩は、薩長土肥と言われる倒幕グループの四巨頭の一角だが、上層部はいたって佐幕派(幕府派)であった。
 上司に反発している郷士が、尊皇攘夷派になるのは自然の成り行きであった。
尊皇攘夷派は、次第に強くなっていくのだが、土佐においては、郷士は先ず自藩上層部の佐幕派を倒さねばならなかった。
 維新までに、郷士の多くは倒れ、維新後新政府の高官になったのは、元上士の板垣退助や、後藤象二郎である。

 大変な竜馬ファンだったいづなは、竜馬と似たブーツを注文して購入したことがある。
 身分制度をなくし、新しい世を作りたかった竜馬を想い、大事にはいている。

【2008.10.25 Saturday 22:17】 author : いづな薫 
| 篤姫 | comments(12) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
サイドゴアブーツかな?
| ヨッシー | 2008/10/26 12:28 AM |
いづな様こんばんは。坂本竜馬のブーツにそんな意味があったなんて知りませんでした。何でも自由に言いたい事が言えて、おかしい事はおかしいので変えていける差別のない時代を思い描いたんでしょうか。あたしは竜馬は明るく前向きで人の痛みをわかってあげられる優しい人というイメージですが、辛くしんどい事も乗り越えたからなんですね。
やっぱり袴買おかな…。(←関係ない、笑)それでブーツはこかな…。

卵焼き可愛く盛り付けられてて、割れた卵達も我々を可愛いくしてくれましたねって卵冥利につきましたよきっと。て何だ卵冥利って(笑)
| 紫遠 | 2008/10/26 12:32 AM |
ヨッシー様

>サイドゴアブーツかな?

そうです。
先日は、パンフレット写真、ありがとうございます〜。
| いづな薫 | 2008/10/26 10:18 AM |
紫遠さま

コメントとても嬉しいです。
竜馬の生まれた土佐は、身分制度が本当に厳しい藩でした。

>何でも自由に言いたい事が言えて、おかしい事はおかしいので変えていける差別のない時代を思い描いたんでしょうか。あたしは竜馬は明るく前向きで人の痛みをわかってあげられる優しい人というイメージですが、辛くしんどい事も乗り越えたからなんですね。

 改革してくれた先人がいるからこそ、私達は、言いたいことが言える自由な社会に生きていられるんですよね。
 竜馬は、気の優しい人だと思いますが、紫遠さまが仰るとおり大変な思いしてますね。

>やっぱり袴買おかな…。
 
 竜馬の袴って、ヒダがなくなって、フレアースカートみたいでしょ。笑
 卵はパックの中で割れたのが、不幸中の幸いでした。笑
| いづな薫 | 2008/10/26 10:27 AM |
お久しぶりです。
龍馬@玉木宏さんは,「巧妙が辻」では支配する側の
山内康豊を演じていましたね。
何か因縁めいたものを感じます。
 
>維新までに、郷士の多くは倒れ、維新後新政府の高官になったのは、元上士の板垣退助や、後藤象二郎である。

最後においしいところを持って行く立場の人っていますね。
多くの浪士たちの死の上にできた明治政府。
彼らに恥ずかしくない政府だったのかなあ・・・
時節柄,なんだかしんみりいたします。

| かなかな | 2008/10/27 11:09 AM |
ほぉっほほぉ~龍馬のブーツには、そんなに奥深い意味合いが込められていたとは!!!
玉木龍馬のようにやはりブーツ脱いだら、裸足だったのだろうか?(笑)

いづなさんなら御存じなのかなぁ。。。
前に「新説!?ミステリー」で龍馬は明智家の家紋の桔梗と似た家紋で、龍馬の祖先は明智家じゃないか?ってやってたりしました。

なんだかそういうのも辿っていったら、面白いなぁ。
なぁんてw
| タカセ | 2008/10/27 11:17 AM |
かなかな様

お久しぶりです。コメントいただき嬉しいです。
ありがとうございます。

>龍馬@玉木宏さんは,「巧妙が辻」では支配する側の
山内康豊を演じていましたね。

 おおそうでしたか。見てなかったいづな。笑
 
>多くの浪士たちの死の上にできた明治政府。
彼らに恥ずかしくない政府だったのかなあ・・・

 これって、今の政府にも言えますよね。苦笑
かなかな様、またお越しくださいね〜。

| いづな薫 | 2008/10/27 11:29 AM |
タカセ様、連投うれしいです〜

>玉木龍馬のようにやはりブーツ脱いだら、裸足だったのだろうか?(笑)

 そうかもね。臭うぞ。笑

>前に「新説!?ミステリー」で龍馬は明智家の家紋の桔梗と似た家紋で、龍馬の祖先は明智家じゃないか?ってやってたりしました。

 その説、あります。
明智光秀には、左馬助光春と言う従兄弟がいました。
その子孫が、明智家滅亡後土佐に逃れて、才谷村と言う所に住んだと言われています。
 竜馬の本家の才谷屋と縁があっても、不思議ではないですね。
ちなみに、明智左馬助の琵琶湖ほとりの居城は”坂本城”です

| いづな薫 | 2008/10/27 11:43 AM |
流石!!!いづな様

>ちなみに、明智左馬助の琵琶湖ほとりの居城は”坂本城”です
↑このこともその「新説!?ミステリー」で云ってました。
チョロっと書いたことをササッとレスしてくれちゃういづな様を改めて尊敬ーぃ。

去年まで歴史にまるっきし興味なかったのに、今じゃ楽しくってしょうがない。
またお勉強させて頂きありがとうございます。
| タカセ | 2008/10/27 11:53 AM |
タカセ様

連投、サンキュ。
鍋物屋でランチを食って来た、いづなです。笑。
私は、タカセ様の情報量の多さと速さに、いつも敬服していますよ。
 ちなみに明智左馬助、光秀が討たれた後、馬に乗ったまま琵琶湖に入り馬を泳がせて坂本城まで帰ったと言う逸話があります。

| いづな薫 | 2008/10/27 1:50 PM |
連投すいません(´д`;)

>ちなみに明智左馬助、光秀が討たれた後、馬に乗ったまま琵琶湖に入り馬を泳がせて坂本城まで帰ったと言う逸話があります。

その話、去年テレビ朝日で放送した『敵は本能寺にあり』(玉木くん主演)でやってましたよー!って嬉しくなって、また書いちゃいました。(汗)
www.tv-asahi.co.jp/honnouji/
この時は左馬助が市川染五郎さんで、明智光秀が中村梅雀さんでした!

| タカセ | 2008/10/27 3:18 PM |
タカセ様

>テレビ朝日で放送した『敵は本能寺にあり』(玉木くん主演)でやってましたよー!

 織田信長が、玉木くんだっけ?
珍しくテレビ付けたら、「白い寝巻きで闘うin本能寺」だったように記憶しています。
 左馬助が染五郎なんだー。
光秀が井伊直弼?これはどーなのよ。笑
| いづな薫 | 2008/10/27 3:27 PM |
コメントする









過去のページへ
この記事のトラックバックURL
http://cafe.kenshingen.fem.jp/trackback/1071871
トラックバック

戦国カフェオリジナルグッズショップです。 戦国カフェオリジナルグッズショップへ
    いづなへメール

 仕事(技術・研究系)と環境に優しい生活、家族を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、クラッシック、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住、今東京/Tokyo

   当サイトは、コピー、転載、ダウンロード、直リンク、持ち出しは禁止です。
◆ 著作権はすべて、
いづな薫に属します。
 過去のページへ


   にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
   にほんブログ村。
   ランキングはお休み中