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戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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病史と人類の英知
とうとう、東京でも新型インフルエンザが発症した。

新型インフルエンザのワクチンができるとしても、早くて数ヶ月先だという。
なぜか?
今までなかった病気なので、豚インフルエンザウィルスの標本(株という)がないのである。
アメリカが”株”を持っているので、WHOを通じて、分けて頂戴と、交渉中らしい。
でも、まだお返事はないらしい。なんてことだ!
インフルエンザワクチンは、鶏有精卵にウィルスを入れ培養する。
来冬用、例年はやる季節性インフルエンザワクチンは、もう製造が始まっている。
国内薬品メーカーの、インフルエンザワクチンの製造能力は、年間2500〜2800万人分が限界である。
 生産可能な2500〜2800万人分のうち、豚インフルエンザ用にどのくらい割けるか?
今回のように、弱毒性インフルエンザだと、季節性インフルエンザワクチンを減らしてでも、優先生産するのはどうなのかと、検討中らしい。
 それに出て来たばかりの病気のため、未解明の部分もあり、ワクチンの安全性も如何なる物か。
 
ニュースを見ていたら、医学史好きの私の脳みそがうずうずして来た。笑

 今まで、人類は常に病気と戦って来た。
それは戦乱の歴史と同様、壮絶なものである。
ペスト、チフス、結核、天然痘、みな多くの人命を奪った病気である。
結核や、天然痘は、ワクチンが出来て以来、たくさんの命を救っている。
結核は、仏・パスツール研究所の細菌学研究者カルメットとゲランが、1908年〜1921年に培養して、
結核ワクチンBCG作り出した。
BCGとは、「カルメットとゲランの結核菌(仏Bacille)」の、頭文字である。
日本には、1925年、パスツール研究所から赤痢菌発見者の志賀潔(しがきよし)が持ち帰っている。

天然痘は、英国医師ジェンナーが、酪農家に天然痘患者がいないことに注目し、牛痘を人に接種した。

 人類は数々の病に虐げられてきたが、その英知はワクチンや特効薬を開発し、現在では今までにない速度で、病気を解明しつつある。
新型インフルエンザや、ガン、その他人類を苦しめる病を一つでも多く撲滅して欲しい。
 私たちも出来うる限りの、予防対策を考えたいものである。

【2009.05.20 Wednesday 22:49】 author : いづな薫 
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かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→北米→東京

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