大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 上杉かぶき衆 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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上杉かぶき衆
いづな、めったにブックレビュー(読書感想文)を書かないが、実は歴史ばかりでなく月20冊くらい本を読む。いや、もっとか?
仕事合間に、新聞や本を活字中毒か!ってくらい読んでいる。

 で、今日は、「天地人」の火坂さん著の「上杉かぶき衆」について語ります。


 天地人に出てくる、いろんな登場人物の短編集です。
前田慶次郎や、大国実頼上杉三郎景虎などが印象に残りました。

 自由気ままに生きていた、”ちょい悪オヤジ”「前田慶次郎」が、
ある時、加賀に残して来た実娘の出現で、気まま暮らしに狂いが生じる。
 一流の文化人で、武芸の達人の慶次郎が、捨てて来たはずの娘に振り回され、父性愛を見せます。
白髪を派手な茶髪に染めやせ我慢して”傾く”シーンは、なかなか切なかったです。



 「大国実頼」は、兄にひたすら憧れた弟が、やがて、袂を分かっていく気持ちが丁寧に書かれていく。
 
 大国実頼こと、与七は越後の名門・小国家へ婿養子に入るが、名門を鼻にかけた妻と上手く行かない。
 旬のシロウオが捕れ出したと聞けば、馬で買い求めに行き、
アケビの新芽も自分で妻のために摘み行く。
 「歌でも、詠めばいいものを。」と、夫の努力を妻は嘲るが、それを聞いた与七はけなげに歌を習う。
 与七は、歌詠みとして才能があり、才能を花開かせていく。
そこへ、兄・兼続より、子のない景勝に代わり、上杉家の人質として京に滞在するよう言われると、小説にはある。

 これが、与七の運命を変えた。
歌の上手い与七は、歌の才能で京の文化人と付き合い、不仲な妻の替りに新しい恋人まで出来る。
 それが、常に越後を第一に考える兄との間に、修正不可能な深い溝を生んで行くのである。

 関ヶ原後、四分の一への減封。
兼続が、嫡男・景明を廃嫡し、家康の腹臣・本多正信の息子を養子に迎えた時に、兄弟の仲は決定的な亀裂を生むのである。
 仲の良かった兄弟の悲劇が、読み応えがありました。



最期に「上杉三郎景虎」。
永禄四年、三郎8歳の時、越後の長尾景虎が、関東管領の要請で、小田原城を包囲する。
8歳の三郎は、目の前に現れた強大な敵におびえて、恐ろしい男だと、トラウマになる。
 しかし、17才の時、コワイ上杉家へ人質に行かねばならなくなり、ビビる三郎。
 しかし、越後に向かう途中、上州沼田まで、謙信が迎えに来てくれる。
この、謙信との出会いが良い。
純白のコブシの花の下で、二人は親子になるのである。
 初めて自分を愛してくれた謙信に応えるため、三郎は学問、武術に励み、
 美しいものが好きな養父のために、歌舞音曲も励む。
 
 そこへ、忽然と現れた、強力なライバル。
金仏のような養子、景勝である。(金仏って、書いてあるんだモーん。)
金仏よりもっと嫌いなのは、利発で美男でたちまち謙信を虜にした直江兼続という若者。
 兼続のみずみずしいお肌のハリに、嫉妬する三郎がなんだか笑える。
その後の展開は、ドラマや史実で語られている通りなので割愛します。

 景虎の視点で見ているだけに、天地人とはまた違って面白かったです。

【2009.07.03 Friday 08:17】 author : いづな薫 
| 天地人or直江兼続 | comments(4) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
こんにちは★いづなさま。
いづなさんも、大量の本を読んでいるのですね。
わたしも、オークションをやっているので
(いや、その逆だけど)一ヶ月2~30冊(だいたいがコミック)
本を読んでいます〜〜。(自慢になりません〜)
>「上杉かぶき衆」
これ、すごくおもしろそうですね〜。
読みたいな〜。でも、もちろんハードカバーですよね。
兼続の弟くん、まさに今週が与七君のお話ですね。
兄弟仲たがいしちゃうんだ〜。残念ですね〜。
今は、お兄ちゃん大好きな与七なのに。偉大すぎる兄を
持っちゃう、弟も辛いものがありますよね〜。
>最期に「上杉三郎景虎」。
うおおおお〜〜。これ、すっごい、おもしろそう〜!
>純白のコブシの花の下で、二人は親子になるのである。
ドキドキo(≧▽≦)oお、親子ですよね。(落ち着け〜)
> そこへ、忽然と現れた、強力なライバル。
>金仏のような養子、景勝である
「金仏」って、どう言う意味でしょう?
金の仏のように美しい?かね(金)の仏みたいにお堅い?
>利発で美男でたちまち謙信を虜にした直江兼続という若者。
あ、やっぱりそうなんですね〜。
「兼続に一目ぼれした、謙信公」と言う、件を
他の方のブログで拝見したことがありました〜。
やはり、兼続も謙信公のお情けをいただいていたのですね。
情報をありがとうございます。新刊は無理でも
古本ででも、見つけたら是非、読んで見たいです〜。
| poppy-23 | 2009/07/04 5:09 PM |
poppy-23様ようこそ〜!

>一ヶ月2~30冊(だいたいがコミック)
>本を読んでいます〜
すごいですね。
恐れ入りましてございます。

>ハードカバーですよね。

今のところはそうです。

>兄弟仲たがいしちゃうんだ〜。残念ですね〜。

兼続兄弟は仲が良かっただけに、本当に悲劇ですわ。泣


>ドキドキo(≧▽≦)oお、親子ですよね。(落ち着け〜)

夫婦じゃありませんから、笑。

>「金仏」って、どう言う意味でしょう?
>金の仏のように美しい?かね(金)の仏みたいにお堅い?

“金属の仏像のように硬質無表情”じゃないですか。笑

>やはり、兼続も謙信公のお情けをいただいていたのですね。

史料には、謙信が兼続を寵愛したという記録はないですけどね。
小説のお話ですよ〜。だから、妄想し放題です、爆。

>見つけたら是非、読んで見たいです〜。

図書館にもあると思いますよ〜。
| いづな薫 | 2009/07/04 8:22 PM |
いづな様こんばんは!
>月20冊くらい本を読む。って、すごい!!
私は本が大好きなんですけど、自分が読む量は少ないので、
読書家の人の話を聞くのが大好きなんですv
是非また、ブックレビューなどでお薦めの本等を教えてください。

>上杉かぶき衆、天地人の原作者によるスピンオフみたいな感じでしょうか。
ドラマの脇役になった人たちの話、これは面白そう!
慶次郎さん、茶髪!やせ我慢かぁ、そんなとこも男の愛嬌でしょうか。
それにしても与六・与七といい、景虎・景勝といい、兄弟(義兄弟)なのに…。
切ないですね。特に、与六・与七は今日の天地人みただけに胸が痛みます。
私はどうにもコンプレックスを抱えた人物がツボにくるので。
今日は与七に感情移入してました〜。

あ、でも。
>金仏のような養子、景勝である。ちーん。
ここここれには笑ってしまいましたっ!
天地人の景勝=金仏=…北村さん…!
殿、大丈夫、金仏界では1ですよ、金仏1!!
っていうか、物心ついた時から、
謙信公にはじまりこれだけの豪華絢爛超才色兼備陣に囲まれてちゃぁ、
金仏にもなろうってもんですよ。←金仏にはまりすぎ

おかげさまで切ない気持ちもちょっと晴れます。
明日にでも本屋さんいってみまーす。有難うございましたv
| ちこまつ | 2009/07/05 11:42 PM |
ちこまつ様

いつも、お世話になっております!

>ブックレビューなどでお薦めの本等を教えてください。

 読んでいる割には、感想文を書かないいづなです。笑

>上杉かぶき衆、天地人の原作者によるスピンオフみたいな感じでしょうか。

 はい、そうです。

>ドラマの脇役になった人たちの話、これは面白そう!
慶次郎さん、茶髪!やせ我慢かぁ、そんなとこも男の愛嬌でしょうか。

 この慶次郎は、結構老年なんですが、相変わらず傾いています、笑。
 娘と父それぞれ、腹に一物抱えながら、思い合う親子がいいです。

>私はどうにもコンプレックスを抱えた人物がツボにくるので。
今日は与七に感情移入してました〜。

 与七・・・彼も辛い立場ですよね。

>殿、大丈夫、金仏界では1ですよ、金仏1!!

 金仏界No.1に大爆笑!!

>謙信公にはじまりこれだけの豪華絢爛超才色兼備陣に囲まれてちゃぁ、
金仏にもなろうってもんですよ。←金仏にはまりすぎ

 ホント、上杉さんちは才色兼備軍団ですよね。笑
金仏、はまります〜笑。
| いづな薫 | 2009/07/06 8:22 PM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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