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since 2007.5.21 キトラ古墳 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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キトラ古墳
現在、奈良県でキトラ古墳壁画が公開されている。

 キトラって何?

 キトラは直径14mの円墳で、キトラの名前の由来は以下が考えられている。
近所の土地の名前「北浦」がなまった。
または盗掘穴から、亀(キ)虎(トラ)の絵が見えたから。
本当の所は、まだ不明。

九州、茨城、福島に装飾古墳はあるが、中国伝来の四神(朱雀、白虎、青竜、玄武)を描く古墳は、
キトラと高松塚だけである。 
昭和47年、高松塚古墳が発見され、その11年後キトラ古墳が発見されている。
 
 1998年、ファイバースコープの調査で、青竜、白虎、天文図、日像、月像が発見される。
2001年、天文図の星は、金箔張りと判明。
2001年には、デジタルカメラの調査で、朱雀が発見される。
2002年には、十二支の寅と見られる、獣の頭で体が人間の像が発見される。
 
 キトラは、前述のごとく中世に盗掘に入られ、南側の壁が壊された。
南側に描かれた朱雀が破損しているのではと思われたが、絵は破壊されておらず、朱雀も無事確認されている。

さてキトラは、中国文化の影響を強く受けている。
中国は、前漢以前にも、四神図がある。
(前漢とは、2200年ほど前、始皇帝の秦滅亡後、項羽との争いに勝った劉邦が建てた国である。
虞美人草の由来となった、虞美人は項羽のガールフレンド。)

高句麗にも百済にも、天文図がある。特に、高句麗は天体、四神を描くのが得意である。
新羅には、十二支があった。
7世紀後半、これらの文化と絵画技術が日本に伝わり、描かれたと考えられる。
 710年に出された、養老律令(奈良時代の法律と命令)に、当時、描線担当のスケッチ職人と、
指定された色を塗る、彩色職人がいたことが記されている。
5番は紅色とか、7番は8番は黄色などと指定するのである。

 ちなみに被葬者は、熟年男性、右大臣阿倍御主人(あべのみうし)とかなんちゃら皇子とか推測されるが、不明。
 あべのみうし、もしかしたら、安倍清明のご先祖様かも?なんて言われている。

 絵の特徴をちょいと述べると、唐の玄宗皇帝(楊貴妃の夫)のお兄さんに、李憲と言う人物がいて、この人のお墓に朱雀が描かれている。
 大陸の朱雀は、飛びそうな勢いがある。
しかし、日本の朱雀は、1万円札のキジみたいに見える。

 なぜ、墓内に絵を描くか?
これは好みらしい。古代墓の1割程度に絵がある。
何で、描き始めたかもわからない。
 今でも、カラフルな骨壷を買う方がいらっしゃるが、趣味の問題か。笑
とある人が生前に買って、おせんべいなどお菓子箱として使っているのを見た。

 中国は身分の高い人のお墓には、墓誌が埋葬されている。
親とか生まれた年、人生の記録が克明に記されるのである。
日本では、あまりない。
 太安万呂(おおのやすまろ・古事記編纂者)とか、行基(渡来系僧)はあったが。

日本の古墳壁画は、中国、高句麗、新羅の特徴で、好みのものを選択しているようだ。

 やがて日本は、火葬の時代を迎える。
 火葬になった最初の日本人は、持統天皇である。702年没。
これより先に、日本で火葬になった道昭(どうしょう)は、渡来人である。
 仏教思想伝来で、土に帰すのが流行り始めたのかも知れない。

火葬になると、墓室は不要になり、壁画の時代も終わるのである。

注:道昭(どうしょう)の師匠は、あの三蔵法師、弟子は行基と言う、超セレブ?なお坊さん。
師匠と一緒にいた、河童とブタと猿を見たか?

【2010.05.17 Monday 21:11】 author : いづな薫 
| 古代史 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
こんにちは!
飛鳥資料館のポスターのコピーは「四神降臨」です。
そそられるでしょ 笑

近々行きます!
| sayuri | 2010/05/18 10:04 AM |
sayuriさま

コメントありがとうございます。

>飛鳥資料館のポスターのコピーは「四神降臨」です。

へぇへぇー、「キトラりんりんダイヤル」と言い、キャッチコピーがとても上手いですね。笑
すぐお出かけ出来て、ええの〜。
| いづな薫 | 2010/05/19 9:27 PM |
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時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
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