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since 2007.5.21 卑弥呼の剣? | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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卑弥呼の剣?
卑弥呼の剣だったかもよ?、東大寺山古墳(奈良県天理市)出土の剣を見て参りました。
東京国立博物館、6月6日までです。
剣の峰の部分に、金象嵌で24字の文字があります。
非接触の非破壊検査(蛍光X線)で、調べた所、象嵌された文字は、混じりけは極めて少ないほぼ純金の値を示しています。
当時、日本では純金製造は極めて難しいです。

名称は、花形環頭飾金象嵌銘太刀(はながたかんとうかざりきんぞうがんめいたち)です。

刀身86.4cm、幅2.2〜2.9cm、なかご(柄が被さる部分)15.5cm、環頭部163.5g、刀身部458.5g、総重量622g。
目釘孔(刀を柄に固定する穴)は、2つ。

文字を追ってみます。□部分は、不明な箇所。

中平□□ (中平は、西暦184〜189年)


五月丙午造作


□□ 百錬清 ‐縢羸院、□□□□


中平は、西暦184〜189年に当たり、銘文の年代と剣の製作年代が一致するなら、後漢・霊帝の頃に当たります。
三国志のチョイ前です。
□文字を推測し読み下すと、中平に五月丙午に、文刀(銘文入り刀)を入念に精錬し造った。の意味。

銘文は、隷書体。中国・秦時代(紀元前778〜206)、既に公文書に使われていた字体です。
成分分析では、剣はX線調査の結果鉄製分がほとんど失われ、年代測定は出来ませんでした。

柄の頭の部分に、4世紀製造の、花形で青銅製の環頭部が付けられています。
←環頭部

2世紀に剣を造り、花形環頭部を4世紀に作り取り付け、東大寺山古墳に埋納されたと考えられます。
東アジアで、別個に造った環頭部を取り付けた例は中国や朝鮮半島あたりでもありますが、
2世紀も間が開いたのは極めて珍しいです。

卑弥呼が女王になったのが、180年頃とされます。
彼女が、中国から権力のシンボルとしてこの剣を譲り受け、東大寺山古墳の被葬者に与えたものと推測できます。
現在、重要文化財。


さてもう一振り、古代の刀をご紹介。
熊本の江田船山古墳から明治6年に出土した、銀象嵌の剣です。
剣は、中国・魏(曹操の国)の頃の製造。
長さ91cm、幅4cm、なかご(柄が被さる部分)6cm、重さ1975g。
目釘孔(刀を柄に固定する穴)は、3つ。

銀象嵌で描かれた、お魚と鳥と馬がすごく可愛いでしょう?
このデザインに、見惚れました。


こちらも峰に、小さい文字が刻まれています。75文字確認できます。
冒頭、□□□□で始まる、銀象嵌文字の意味に興味を引かれる。


 見えない□の文字は、「獲加多支歯」であろうと言われています。
獲加多支歯なら、古代の大王(おおきみ)ワカタケル雄略天皇を意味します。
 素材の鉄、銀の産地は、現代の非破壊検査技術では限界があり不明。技術向上を求む。絵の意味も、不明。
 現在、国宝。

【2010.05.25 Tuesday 19:19】 author : いづな薫 
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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