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since 2007.5.21 ハーバード大学 白熱教室 奴隷に正義あり!? | 戦国カフェ
   
 
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ハーバード大学 白熱教室 奴隷に正義あり!?
私が、マイケル・サンデル教授の授業10回までで、最も感銘を受けた話の1つである。
 古代ギリシア哲学者アリストテレスと奴隷制を、テーマにあげている。

 政治とは、何か?
アリストテレスは、こう答える。
政治とは、良い人格を形成すること。市民たちの美徳を高めること。よき生をもたらすこと。

サンデル先生は、続ける。
国家や政治の目的は、単なる生活でも安全保障でもなく、経済活動でもない。善き生を実現することだ。
 (上杉鷹山公の政治のようだ。)

アリストテレスは、名ばかりでなく、真のポリス(古代都市国家)と呼ばれるものは、善の追求と言う目的に献身すべきだ
 さもなければ、政治的共同体は、ただの同盟に陥る。
法は、他人から人間の権利を保障するだけの約束事になってしまう。
本来は、ポリス(都市国家)の市民に善と正義を与える規範であるべきなのに。
ポリスは、同じ場所に住む者の集団ではない。
互いの不正義を防ぎ、取引を容易にするためのものである。

アリストテレスは、問いかける。

誰が一番、発言力を持つべきか?

誰が、政治的権力を持つべきか?

アリストテレスは、答える。
善を追求する集団に、最も貢献する者が、政治的統治における役割やポリスにおける名声を、得るべきである。

なぜアリストテレスは、政治参加が善き生に不可欠だと考えたか。

アリストテレスの答え。
ポリス(都市国家)で生活し、政治に参加することでのみ、人間固有の言語能力を活用できるからだ。
言語能力でのみ、正義・不正義を論じることが出来る。

アリストテレス的幸福の定義とは、
幸福とは美徳に基づいた、魂の活動である。
政治を学ぶすべての者は、魂を学ぶ必要がある。
魂を形作ることは、よき都市国家における、法の一つなのだ。


 さて、政治に必要な、美徳を身につける方法である。
美徳とは、実践し、自分で行動することによってのみ得られる。
 フルート奏者は、教則本から学ぶだけでなく、優れたフルート走者の演奏を聴いたりしなければならない。
 一流の料理人で、料理本からだけで学んだ人はいない。
実践によってのみ学ぶことが出来る。
お笑いもそうだ。お笑いの原理を読んだだけで、一流のコメディアンになった人はいない。

 フルート奏者、料理人、お笑いに共通して必要なものは、「コツを掴む」と言うことである。
 コツを掴むとは、与えられた個別状況を見抜くことである。

我々が善く生きるためには、美徳を身につけねばならない。
それは、市民同士が対等に論じ合う能力が必要である。

 政治に参加せず、1人で生きていては決して出来ない。
善の本質を発揮するために、政治に参加しなければならない。

 また、アリストテレスは、当時制度としてあった奴隷制を擁護している。
彼によれば、正義とは「適合性」が必要で、人間はふさわしい役割を与えられなければならない。

奴隷制が、正義だとする条件。

1、社会にとって不可欠であること
2、奴隷にふさわしい人がいる。

 政治を論じ合う市民は、手作業、家事から解放されねばならない。雑用する人間が必要。
アリストテレスは、嘆かわしい一節を残している。
奴隷に、適した人間がいる。統治されることを、定められている。

サンデル先生は言う。
 アリストテレスは、この説がいかがわしく、無理があると悟っていたに違いない。

 その証拠に、アリストテレスは反対意見に耳を傾ける。
戦争に負けて、仕方なく奴隷になった人間がいる。
 ふさわしくない者が奴隷になるのは、強制であり、アリストテレスが重んじる「適合性」に見合っていない。

 古典的議論は善や正義が中心だった。逆に、価値観の多様化した近代では、権利や正義で議論を構成する。

 古典的議論は、奴隷制を擁護し自由を軽視したのではないか?
いや、そうではない。サンデル先生は、必ずしもアリストテレスは奴隷制を擁護していないと言う。
 
 これらの論理、特に”政治と美徳”は、現代も耳が痛い話だ。”政治と美徳”、本当に結びつくのかと疑問に思う人もいるだろう。
 次々に出て来る、政治家のお金の問題。選挙に行かない有権者。
 今ニュースになっている、大量の少女漫画や化粧品代を事務所経費で買っている大臣、なんとまあ・・・。
政治家のレベルは、国民のレベルでもある。
 アリストテレス、2400年くらい前の人物だが、彼の説に未だに程遠いことが残念である。 

 さて、ワールドカップ見てきますハート

【2010.06.11 Friday 23:07】 author : いづな薫 
| 白熱教室 | comments(7) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
ハーバードの授業は、自分自身をふくめて、日本とレベルがちがいすぎますね。今見ています。
| 元大学生 | 2010/06/13 6:51 PM |
いつも、こっそり拝見させてもらってます。
ハーバードの授業、私も他のことをしながら見てたのですが、
面白かったです。

いづなさんの文章の中で、

>さて、政治に必要な、美徳を身につける方法である。
美徳とは、実践し、自分で行動することによってのみ得られる。

という部分があり、この部分は今の自分にとって啓示的な
一文でした。
| kinemapi | 2010/06/14 12:33 PM |
kinemapiさま

コメント、どうもありがとうございます。

>いつも、こっそり拝見させてもらってます。

笑、そうでしたか。いつもご贔屓にして下さり感謝します。

美徳について、紀元前にこのように語られていたとは、驚きですよね。
私が思うに、哲学とは、学問したorしないを問わず、またはジャンルを問わず、何かを一生懸命やった人に存在するものだと思います。
哲学を実践により会得した人は、生き方が容易にブレない安定性を持っているように感じます。
 そして、会得した者同士は、互いの分野を詳細に知り得なくても、互いを尊敬しあいます。
大変なことを乗り越えたのを知っているからでしょうか。

| いづな薫 | 2010/06/14 8:02 PM |
元大学生様

ようこそお越し下さいました!
実況コメント、ありがとうございます。
今学ぼうとなさる元大学生様も、レベルが高いです。

善の意味が、回を増すごとに深くなりますね。
サンデル先生の提唱する分野が多く、今回も面白かったです。
| いづな薫 | 2010/06/14 8:04 PM |
(`ω´)お盆が近い
この世は全て10%でできている
人間の意識が10%だからですよ、それに合わせて
大自然も宇宙も、10%で創られてるのです
動物、鉱物、植物も10%で創られてるのです
人間様の意識10%に合わせて、この世、3次元の世界が創られておるのじゃ
人間の意識が10%なのに、大自然が50%だと、成り立たない、無理でしょ
神さんがそのようにお創つくりになったのじゃ、わかる
ンじゃ〜残りの90%はどこにあるかといいますと
残りの90%は次元の高いところ(あの世)にあるのですよ
人間も大自然も宇宙も鉱物も動物も植物も、全てそう
つまり、あの世から投影された世界が、3次元(この世)なのじゃ、わかる
もう〜これだけでノーベル賞だよ(`ω´)極秘だかんね
戦国カフェ読者様だけの特典
だから身体を含めてこの世にある物は全て、あの世に持って行くことはできない
10%の物を90%の世界に持っていけない、わかる
そんな無常な物に執着してるのが、馬鹿安倍自民党・山口公明党・霞ヶ関官僚・日銀総裁
あの世に持って行けるのは、心と、この世での一切の経験だけじゃ、わかる
線香花火のような一瞬の短い人生80年
あの世で学んだ事を実践するのがこの世での使命(政治に参加しなさいよ)
天才と言われるアインシュタインでさえ13%しか出ていませんから
皆さんは100%の意識を10%まで圧縮されて
11%〜15%の伸びを期待されて、この世に出てきてんです
中には8%まで落ちる者がおる、分かりますね、その人は地獄へ落ちる
努力しないからですよ、慈悲の心を失ったからですよ
だからブッタのような如来、菩薩の説法は大切なんです
本当の事を聞かせてくれますから。お盆で坊さんが唱えるお経なんて
あほらしくて、自分は座布団にあぐらかいて寝てます。グ〜グ〜ハッ

現在の原子物理学か、あまりに幼い
| 串かつ | 2019/08/08 9:26 AM |
(`ω´)この題材はなかなかね、いづな先生も感想書くにくいでしょう
つまり全てあの世にあるという事です
この世にある物は全てあの世にあります。90%ですから、この世より精密です
絶滅した動物(恐竜とか)ちゃんと生きています。あの世で生活してます
この余は10%ですから、波動の荒い世界、不安定な世界、一時も同じ状態を保てない世界
常に変化して、何時かは無くなる無常の世界、朽ち果てる世界
本当の世界ではありません。あの世が本当の世界、自分がいずれ帰る世界
あの世は粒子の細かい世界、変化しない世界、厳然と存在する世界です

なぜそこに太陽があるのか、なぜそこにブラックホールがあるのか
なぜそこに地球があるのか
なぜ自分は今の現状なのか。その背景を考えなければいけませんよ
なぜ世界はこのような状態なのか
偶然はこの世には存在しません
一寸先が分からない10%で厳しい生活をしているがため、偶然と思うだけなんです
だから魂の修行が可能なのだ

全能の神が、人間の不幸をなぜ予測できないはずはないと、誰しもが考えよう
全能の神様も、主体性を持つ人間を自由にはできない
自由に行使できる者は、神の子である人間自身であるからである
神は調和という中道の中で、厳然と生命の火を燃やしている
人間が、その自由の権能をみだりに使い、中道に反した創造行為をすれば
その分量だけ、反作用を伴うよう仕組まれているのである
そうすることによって、神と人間の絆が保たれ、調和という永遠の目標に
向かうように計画されている
神は、人間の生存に必要な環境を与えている
もだえ、迷い、地獄に身を焼く人間に対しても、神は辛抱強く
救いの手を差し伸べている
太陽を与え、水を与え、空気を与え、食べ物を与えている
我が子の行く末を案じぬ親がいないのと同じように
神は人間に、無限んの慈悲を与えている
人間は、その慈悲に応えなければならない
応えることによって、人間は神性の己を自覚するのだ

自分は安倍を馬鹿だ馬鹿だと言っていますが
助けてやりたいのです。今のままでは地獄で身を焼くはめになりますから
元をただせば、皆神の子ですから
| 串かつ | 2019/08/08 8:52 PM |
串かつ先生

コメントありがとうございます。

>(`ω´)お盆が近い

お墓参りいかねば。串かつ先生もお墓参り&温泉ですか?

>だから身体を含めてこの世にある物は全て、あの世に持って行くことはできない

使いきれないお金ため込んでいる人、どうするんでしょうね。
寄付でもして、名を残せばいいのに。

>そんな無常な物に執着してるのが、馬鹿安倍自民党・山口公明党・霞ヶ関官僚・日銀総裁

そうです。仰る通りです。

>この題材はなかなかね、いづな先生も感想書くにくいでしょう

そうですよ―書きにくいですよ。笑
私はこの猛暑の中、職務上の勉強が急務で毎日頑張っています。
一生勉強しないと、やって行けません。

ただ、今年中にも衆院選がありそうなので、その時はまた選挙手伝いに出ます。
与党議員は、山本太郎さんだけは参院選で当選させたかったと言っているとか。
太郎さんが、どこから出るか、自公小選挙区の候補者は戦々恐々だそうです。
以前、衆院選の時、何も持たず7万票獲得して次点で敗れましたが今度は99万票取った後ですからね。

串かつ先生、猛暑が続くのでご自愛ください。
猛暑の後、台風が来てその後また猛暑予報だそうですね。
| いづな薫 | 2019/08/09 7:35 PM |
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