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ハーバード大学 白熱教室 「善き生を追求する」前編
最終回の今回は、常に道徳的・宗教的論争の的となる、同性結婚を議論している。

Lecture23 同性結婚を議論する


サンデル先生は、言う。
主義的観念(理性や感情より、意志を根本におく立場)に対し、個人の物語的観念を、弁護したい。
我々には、連帯や集団の構成員としての義務があることを弁護したい。

そのような義務が存在することは、「正義について議論する時、善の問題から離れられない」、と言うことを強めるのである。

 重要なのは、善と正義を結びつける2つの方法を区別することだ。

1)相対主義的方法
  権利、正義を考えるため、ある時代のコミュニティーにある価値観に、頼る方法。
 外部の基準で、判断してはならない。この方法で、正義を善と結びつけるのは無理がある。
 正義を、まったく慣習の産物にしてしまう。

2)非相対主義的方法 
正義の原理を正当化するため、特定のある時代・場所の価値感に頼らない。
 権利が持つ道徳、目的に内在する価値に頼る。
権利を承認するか否かは、何が重要な人類の善を促進するかで決まる。

もしコミュニタリアニズム(共同体主義)が、特定の正義にゆだねることを意味するのなら、この正義と善を結び付ける2つ目の方法は、厳密に言えば、コミュニタリアニズムではない。

正義を善と結びつける2つの方法のうち、1)は不十分である。
1950年当時の映像で見たような、米南部の人種分離主義者を、論破してはくれない。  
一方、正義が、2)非相対主義的方法で結びつくとすれば、難しい問題が残る。

A)善を、論じる方法はあるのか?
B)善が、人により異なるのはどうするのか?

どんな人類の善や、社会の善に名誉を与えるべきか?
私たちは、多元的社会に暮らしており、共通の善の合意は存在しない。
だから、特定の正義や権利の原理を見つけようとするのだ。

善を論じる方法はあるのか?
正義を議論する上で、善について議論することは避けられないのか?
サンデル先生の答え。「YES,避けられない。必要なことだ。

そこで、同性結婚を例に挙げている。
同性愛は、許されるのか?
社会的制度の、結婚の適切な目的は何なのか?

大議論になる道徳的宗教的問題について、社会全体の判断がなくても、正義や権利の概念を構築することを強く望まれる。
 これらの紛争を、社会全体で解決することなく、人々の権利を提議できれば魅力的だ、とサンデル先生は言う。

 結婚の目的は、何?
個人的見解を、国家が、同性結婚を認めるべきか否かから、切り離すことは可能か見て行きたい。

 社会制度の中で、生殖と言う目的に対し名誉を与えるのが結婚?
国は、男女間の結婚のみ認めるべきか?

<賛成>
SEXの目的は生殖。結婚と言う制度の中で男女を結び付けている。
生殖と言う目的に、名誉を与えている。
同性愛者が駆け落ちするのは自由だが、政府が後押しする必要はない。

<反対>
私たちは、不妊のカップルの結婚を認めている。
もうすぐ死ぬかもしれない人だって、結婚するかもしれない。

<中立>
反対意見は、カトリックの立場で述べている。
他の宗教や無神論者では、立場が違う。
人間の性活動を、国が認めるべきではない。
結婚は、男女、男男、女女の結びつきである。
国から、誰かと結びつく許可をもらう必要はない。

サンデル先生は、質問を投げかける。
国はどのような結婚を認めるべきか?
道徳、宗教的論争で態度を明らかにせず、同性結婚問題を判断することは可能か?

ひらめきコミュニタリアニズムには、2つの考え方がある。

1)特定のコミュニティーの価値観を、正義と見る方法。これには、無理がある。例:人種分離政策。
サンデル先生は、1)の考えには反対である。

2)特定のコミュニティーを超えた善の問題を考えることが、正義の議論で重要。

 目的や善を考えること、すなわち同性婚の意味のなのである。

この回はサンデル先生自身の提唱する議論でもあるので、戦国カフェでも2回に分けて、じっくり書きたい。

キリスト教国の場合、教会と言うの存在が結婚においても重視され、同性婚を国及び教会が認めるのか論じられている。
 日本では宗教論はさほどではないにしても、同性婚の善と正義、権利の議論が近い将来、展開される時が来るかもしれない。

【2010.06.22 Tuesday 19:43】 author : いづな薫 
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かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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