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since 2007.5.21 伊達政宗のラブレター | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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伊達政宗のラブレター
 

以前、武田信玄のラブレターを紹介したが、今日は伊達政宗のラブレターである。
政宗直筆の書は、1260通も現存すると言われている。
右筆に書かせた物まで含めると、実に3300通。
彼の手紙は、政治的なもの、妻へのいたわり、成人した息子のお金の使いすぎ戒める、和歌を取り交わす文化人的なもの、不正を犯した部下に切腹を命じるなど、多種多様である。

 紹介する手紙は、只野作十郎という、政宗と恋愛関係にあった小姓に宛てたものである。
 政宗は、只野の浮気を耳にし、酒宴の席で、只野をなじる。
只野は身の潔白を証明するため、自分の腕を刀で傷つけ血判誓詞を政宗に送りつけた。
この書は、その政宗の返事である。
以下、いづな訳文。

 思いもよらない細やかなお手紙、起請文までいただきかたじけなく思います。
先日の酒宴で、私は何を申しましたでしょうか。
ご迷惑な事をだったと思います。
私があなたを疑っているのであれば、お手紙に書くか、使いのものに自分の気持ちを伝えてもらいます。
でも疑っていませんでしたので、何もしなかったのです。
酒の上で、あなたにひどい事を言ったようですが、なにもおぼえていません。
 あなたに惚れている者がいると、乞食坊主が、落とし文にて密告して参りました。
その坊主があなたの事を良く知っているので、もしかしてあなたに惚れているのか?と疑心暗鬼になり、辛く当たってやれと、酔いも手伝い非難してしまったのです。
酒の上ながら、あなたが恨みに思い、血判押したのは、辛い事です。
私がそばにいたら、御脇差にすがり付いてお止めしたものを
私も指、腕か腿を傷つけて、お礼しなければなりません。
でも、もう孫もいるし(52歳くらいか)、人の噂になったり、行水の時、小姓に見られたら、”年甲斐もなく”と言われ、子供にまで迷惑がかかります。
 
 私も若い頃は、酒の肴に腕、腿を傷付け、その道のことを簡単に行いました。(当時衆道では互いに傷つけ、愛情を証明することが流行る。)
今は、世の笑いものになるので、控えています。
伝蔵の見ている前で、起請文を書き、血判を押しています。
これで、許してね。

正月9日 政宗

【2010.12.18 Saturday 22:27】 author : いづな薫 
| 日本史  | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
度々失礼致します。

ラブレター、率直?で良いですネ。
信玄のラブレターは、上野の博物館の展示で何度か拝見しましたが、こちらはどこかで公開されることがあるのかしら?(←自分で調べなさい!)

こういう書状が残っているという事自体、興味深いです。
殿様の寵愛を受けるというのは、名誉だったのでしょうね。

古文書が読めるいづな様が羨ましいです。
私も、時間が出来たらぜひ勉強したいと思っています。
| じゃいらーん | 2010/12/21 1:40 AM |
じゃいらーん様

お返事が度々遅れ、本当に申し訳ありません。
お越し下さり、本当に感謝しております。

政宗ラブレター、可笑しいですよね。
酒の上の事でしたとか、体を傷付けたら行水中に小姓にばれるとか、子供も孫もいる手前出来ないとか、言い訳がまた可笑しいです。
この手紙は、仙台市博物館にあります。
さっきまさに博物館へ行って来たのですが、只野くんへの手紙は今期は展示してありませんでした。年4回展示替えあるそうです。

>こういう書状が残っているという事自体、興味深いです。
 
 政宗&小姓、この手紙を見る限り対等な恋愛関係で、殿様が機嫌を損ねた恋人の機嫌を必死に取る様子が面白いです。
 じゃいらーん様、またお越しくださいね(*^0゚)v 

 
| いづな薫 | 2010/12/23 9:16 PM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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