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since 2007.5.21 門松の歴史 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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門松の歴史


 年末になると、東京のビル街でも、あちこち玄関に門松が立つ。
門松は、会社や、デパートの飾りではない。
新たに来る年の歳神様が、迷わず降臨できるよう、冬も枯れないみずみずしい緑の松で飾り、目印とするのである。

 古来日本人は、神様は、常緑の草花に宿ると信じていた。
一般家庭でも、小さな門松や、正月飾りをドアに掛けているお宅を多く見かける。
昔から一夜飾りは仏事だから忌み、早々と掃除を済ませ、少なくとも2日前には松を立てた。
 神様の降臨したご神木である門松は、精霊の木であり、祖霊の宿る神聖な木なのだ。

山が近くにあれば、年末松を切り出しに行き、少なくとも2晩は休ませて、縁起のいい日を選び、門松として立てた。
 9のつく日(29日)は「苦」につながるので避け、31日は、一夜飾りになるから避ける。
昔、太陰暦の時代は30日までしかないので、30日だと一夜飾りになってしまうので、遅くとも28日には飾った。
 これを、「お松様迎え」と呼ぶ。
地方によって、飾る門松は、一律ではない。
 栗、ゆずりは、椎、ナラ、榊、ナラ、竹などさまざまである。
ちなみに、門(かど)は、門ではなく、母屋の前の庭を意味する。

 平安時代の絵巻物には、松を立てる風習が見られ、兼好法師の「徒然草」にも、「大路のさま、松立てわたして、はなやかにうれしげなるこそ、またあはれなれ」と、門松についての描写が出て来る。
 そして、謙信公が所持していた、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」にも、門松が立っている。

 門松の松が、なぜ斜めにばっさり切られているか?
「三方ヶ原の戦い」で、武田信玄に負けた徳川家康が、「次は斬るぞ!」と、意気込んで伐ったのが最初との説がある。

新年に、木を神を降臨させるのは日本だけではない。
中国雲南省やタイなどでも、新年、精霊の依代(よりしろ)となる木が立っている。
先日、クリスマスツリーの歴史について少し触れたが、冬でも枯れないもみの木の緑に、生命の息吹を感じて、聖なる日に供えるようになったと言う。

古今東西、人は自然界にある神々と対話して来た。
神々に守られ、時に恐れ、心の支えとし、生活の指針を決めて来たのである。

【2010.12.30 Thursday 22:08】 author : いづな薫 
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この記事に関するコメント
年の終わりに、アカデミックなお話し、ありがとうございました。
敬神の心、大切にしたいです。

来年もまた、お邪魔させて下さいませ。
| じゃいらーん | 2010/12/31 2:08 PM |
じゃいらーん様

今年もお世話になりました。
いつもご贔屓にして下さり、心よりお礼申し上げます。
新年は、神様を身近に感じる時ですね。
新しい年も、じゃいらーん様にとってお幸せな1年でありますように。
来年もぜひ、お待ちしております。

| いづな薫 | 2010/12/31 8:21 PM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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