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since 2007.5.21 備前三郎国宗 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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備前三郎国宗

今日は、東京国立博物館で見た、名刀「国宗」のお話。
日光東照宮の所蔵品で、華やかな丁子(ちょうじ)刃、反りの深い品格ある太刀。国宝。

作者は、鎌倉時代、名刀工を排出した備前長船派の鍛冶師の子に生まれた、備前三郎国宗。
一説には、国宗が18歳の時、備前(岡山県)から鎌倉幕府へ刀工として上がったと言う。
名工として名をはせ、故郷に帰ったのが58歳の時。40年もの長き間、鎌倉で活躍した。
そして、再び鎌倉幕府5代執権・北条時頼に召され、82歳で再び鎌倉に出府する。
当時の82歳は大変な高齢、備前から鎌倉に行くだけで、落命してしまいそうだ。



国宗は1人ではなく、幾人かが名前を継承している。
今回のは、初代国宗の作品。柄に隠れる部分、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に銘が見られる。
「国」の字が太く角ばり、引き締まった初代国宗の銘が刻まれている。

上杉神社にある謙信公の戒杖刀(仕込み杖)は、備前三郎国宗。
流木状の拵えに収め、 謙信公上洛の際、高野山に持って行ったという。

鎌倉時代に名刀工が続出するのは、当時の政治状況と無関係ではない。
国宗の後の時代になると、元寇に供えて軍備増強政策で、名刀工が鎌倉に幾人も招かれている。
同時期、備前(岡山県)は福岡一文字派全盛期の終盤に当たり、長船(おさふね)派では、光忠、初代長光親子の活躍期に当たる。
1590年、数々の名匠を生んだ長船(おさふね)派は、一族滅亡の悲劇に見舞われる。
洪水と山津波(土石流)で、人、家、刀鍛冶道具も押し流されてしまったのである。
刀工とその家族7000〜8000人が亡くなり、技術も壊滅状態となった。

ちなみに、豪壮な長船光忠の刀が大好きで財力&権力で32振りも所蔵したのが織田信長、
堂々たる刀身でありながら優美な長船長光を愛したのが、上杉謙信公である。

名刀は名将を好む、名刀もまた、名将に似る。

【2011.10.30 Sunday 11:28】 author : いづな薫 
| 刀剣 | comments(4) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
 いづな先生、失礼致しん‥!、致します^^!(うぬぅ…!・笑)


>名刀は名将を好み、名刀もまた、名将に似る

…下拙、只今食後のドトールにてこの言葉に遭遇致し、総毛立ちおり申し候…!(言わずもがな、ミラノサンド+アメリカン・笑)
…確かに、公の御差料は凛とした美しさに満ち溢れ申し候TT!
下拙、刃紋といえば凛とした一本筋の直刃が好きですが、長曾根虎徹に代表される瓦の目模様もまた好きです。
備前長船長光といえば、信長殿の他にあの有名な剣豪こと佐々木小次郎殿の通称"物干し竿"も有名ですね。

いづな先生、長きに渡る繁忙期との戦、誠に、誠にお疲れ様です!
…左様なる中でも連日更新して下さる御話、下拙、毎回感謝感謝にて学びおり申し候…!
先生、勉強になる御話の数々、誠に有り難う御座います^^!


−追伸−

…下拙が母、下拙に相当似ており申し候…(笑)

…一見凛としており、質素倹約を旨としておりますが、内側は完全なる愛嬌と天然の"権化"に御座候TT!(笑)

…たとえ先生に落ち着きが無くとも、微笑んだ後に手を取って丁寧に教えると、下拙、確信致し申し候^^


−次郎左右衛門−
| 次郎左右衛門 | 2011/10/30 2:31 PM |
次郎左右衛門先生

コメント嬉しいでありんす。

>食後のドトールにてこの言葉に遭遇致し、総毛立ちおり申し候…!(言わずもがな、ミラノサンド+アメリカン・笑)


おお、定番ですね。

>公の御差料は凛とした美しさに満ち溢れ申し候TT!

太刀も着物も、上品でとびきり上等ですね。
次郎左右衛門先生は直刃がお好きですか。
虎徹、近藤勇の愛刀ですね。

そうなの、大般若長光とか、小次郎の背中にあったのも、長光。

>長きに渡る繁忙期との戦、誠に、誠にお疲れ様です!

ありがとうございます、泣。
次郎左右衛門先生も、お体ご自愛の上、お仕事なさってください。
私も次郎左右衛門先生のお話から学び、楽しみにしております。

>凛としており、質素倹約を旨としておりますが、内側は完全なる愛嬌と天然の"権化"に御座候TT!(笑)

わかります。笑
次郎左右衛門先生もお母様も素晴らしき知性とお人柄の持ち主でいらっしゃるんですね。
先生の母上様のお茶教室に通おうかしら。
| いづな薫 | 2011/10/30 6:29 PM |
いづな様、こんばんは。
 急に寒くなりましたので、お風邪などひかれていませんか?お仕事ご多忙とのことで、どうぞご自愛くださいね。

 刀イコール長船モノ、ありがとうございます!!(笑)
備前三郎国宗。見事な丁字刃と引き締まった筋肉のような腰反りが絶妙なアーチを描いていて、まさに「美刀」ですね。国宝にふさわしい流麗な姿です。写真からも、その漲るパワーが伝わってきますね。
 先日のニュースで元寇の船が話題になっていました。ちょうど、この元寇のころから鎌倉刀の真骨頂が磨かれていきました。南蛮渡来の分厚い鉄の甲冑に対抗できるように、大刀になり、刀身も身厚で樋が入り、質実剛健になっていきました。長船派に大刀が多いのもこの影響ともいわれています。いわゆる兜割りですか。
 しかし、大陸から最新兵器を携えてやって来る侵略者たちに、たった刀ひとつで勇敢に立ち向かった「もののふ」たちの鉄の精神力こそ、日本の「神風」そのものだったのではないでしょうか。

 いづな様の仰るとおり、「名刀は名将を好む。名刀もまた名将に似る。」その通りです。居合いの方から聴いた話しですが、「剣者のその日のコンディションが、刀身にまで伝わる」と仰っていました。それぐらい一心同体なんですね。もはや身体の一部。

 スターウォーズでいう「フォース」は善のフォースと悪のフォースがあります。心やパワーを良き事に使うか、私利私欲のためだけに使うか。刀にもきっとそのフォースが反映されていたことでしょう。
 謙信公の「わが長光」には、「義」のフォースがこもっていたことでしょう。
 

 上杉神社の戒杖刀は、大変よく拵えが出来ていますね。高野山専用に作ったのでしょう。一見、ただの杖にしか見えません。職人の技も相当なものだったのでしょう。
 様々な刀を通して、あらためて謙信公の息吹が感じられるのもロマンがありますよね。でもやはり備前モノはいいですね〜


追伸:最近、マイブームで「スィートポテト」にハマッています。また太ってきてしまいました(笑)でも秋は美味しいものが多いので困りますね(笑) 
| 義太郎 | 2011/11/02 9:11 PM |
義太郎様

コメント感謝します。
越後は寒いですか?お体おいとい下さい。
東京は今日何故か24℃予報です〜。
義太郎様お越しの日も暑かったですね。

名刀の7割が備前刀と言うだけあって、本当に見事な造形とパワーを感じます。
元寇対策に軍備増強していったのが、刀工たちの活躍ぶりからも分かります。
 元冦は「てつはう」使いますからね。
蒙古襲来絵詞などにも、その苦戦ぶりが書かれています。
 
>刀に魂がやどるんですね。

刀工が鍛錬し、所持した武将の魂がこもるんですね。
スターウォーズ、私は見ていないんですが義太郎様の「善悪フォース」のご説明でなるほど!と思いました。
 
 上杉神社の戒杖刀の拵え、ツルツルとした磨きがかかり小豆色で綺麗ですよね。
お寺に行くのでいかにも武器に見えないようにしたのかもしれませんが、謙信公の配慮と美意識を感じます。

スィ―トポテト、美味しいですよね。
ローソンで見かけて買おうか迷いました。笑
昨日は、ロールケ―キを備前包丁で切っていただきました。
包丁鍛冶師の"ご先祖様たち"に想いをはせながらのおやつタイムでした。
| いづな薫 | 2011/11/03 9:25 AM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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