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戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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倫理あるエネルギーへ

「 電気足りない、死人が出るよ。」と政府や原発推進派は脅していたが、「じゃあ節電するよ。」と賢い国民。
そうしたら今度は、「じゃあ電気代上げるぞ!」と言い出した。

昨日、募集している東電値上げについてパブコメ「国民の意見」を経産省資源エネ庁に向けて書いた。

 今、日本でエネルギー問題について考える人が増えている。
ドイツにいた時、市民子供に至るまでエネルギー・環境問題を考えているのがすごいと思ったが、今日本もそうなろうとしていて感動を覚える。
原発事故がなければ、地域独占の電力会社に膨大な無駄があることを、国民は今も知らされないでいただろう。

経産省資源エネ庁は昔から電力会社と癒着し天下り先として来た。
癒着すれば、規制は甘くなる。
資源エネ庁が精査していれば、我々は無駄な電力料金を払わずに済んだのである。
原子力安全斑目(まだらめ)委員長(まだやっていた)も、今までの安全指針はデタラメ、構造的問題があったと証言している。
電力会社が持って来た指針をそのまま政府がOK出していたと言うのである。
国際的基準並にきっちり直したら、日本のほとんどの原発は動かせなくなり、電力会社は潰れる。
だから政府は、安全基準を直さず原発稼動したいのが本音だ。

ヨーロッパで原発を動かしながら、脱原発を決めた国がある。
ドイツ、スイスは過酷事故を起こしたわけでもなく、安全指針がデタラメなわけでもない。
しかし、日本は違う。
事故を起こし、今までの安全指針を国民が信用していない。

私は、原発を建てやがて廃炉を目指し、そして電力自由化した国々の政策を考える。
そこに、目指すべき日本の未来像があるからだ。
ドイツは、旧西ドイツ側に多く原発が建っている。昔、経済成長に伴い電気が大量に必要になったのである。
東西ドイツは1990年再統一するが、西ドイツの安全基準に見合わないため、
東ドイツも含め全ドイツの原発を止めている。
止めるなら、代わりのエネルギーを作らねばならない。
化石燃料による発電も行われるが、再生可能エネルギーに大きく力を入れ始める。
私が暮らした場所はドイツ南西部のバーデンヴュルテンベルク州と言い、メルツェデスベンツやポルシェなど車生産が盛んで緑の党が強い地域だ。
風力の他、日射量が多いので太陽光パネルがたくさん見られる。
日本でこの先再エネが爆発的に増えることが予想されるが、どこの土地でなんの再エネが向くか精査して建てられることになる。

スマートグリッドと言う言葉を、日本でもちらほら聞くようになった。
次世代電力網のことで、ドイツにもこれを実現化する動きがある。
各家庭に蓄電池付き冷蔵庫や電気自動車を普及させ、風が吹かず雨の日でも蓄電池の電気を自由に使うと言うものである。
これを大規模に行うことが出来れば、ドイツ経済はさらなる繁栄をみせるだろう。
既にドイツでは再生可能エネルギー100%の自治体が13%弱もある。

先進工業国で、脱原発、自然エネルギーに大きく力を入れているのはドイツくらいである。
かつてドイツでも脱原発・再生可能エネルギー推進は少数意見だった。
それが、チェルノブイリで変わり、フクシマで変わった。
民意が非常に強く、自然エネルギーを何としても使うんだ!と言う意識を子供でさえ強く持っている。

日本は、企業や官僚の力が非常に強い。
この2つが癒着して来たことがなおさら深刻な問題を生んでいる。
ドイツ人と日本人は似た国民性を持つと言われる。私もそう思う。
電力問題でこんなにもかけ離れてしまったのは、”エネルギーに倫理があるか否か”と言うことだろう。

”自然環境に優しい社会を作るかどうか”と言うことに尽きる。
ドイツ国民は自然や緑がとても好きである。そうした社会形成を目指している。
企業も社会の一員である。これがドイツの企業家の考えであろう。
工場は、住宅街の風下に建設する。
建物の色も高さも制限があり、中心街は車も自転車も走行禁止。
私も通学時、自転車を街中で押しながら歩いた。
都市計画は、行き当たりばったりではなく持続的で系統立って進められる。

サステナビリティー(持続可能)な範囲で再生可能エネルギーを使い、社会に循環させる。
これが倫理あるエネルギーである、これからは日本も目指したい。


私が暮らした家、バーデンヴュルテンベルク州の田舎町にある。懐かしい。


【2012.05.22 Tuesday 20:03】 author : いづな薫 
| 地震、原発 | comments(6) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
太陽は、誰だこれだと、分け隔てなく、万人に熱と光を無償で黙って与えている、なにも文句も言わず黙って与えている、国会議員にも、高級官僚にも、悪人にも善人にも、そこには人を助けようとする慈悲と、愛だけが存在するのでしょう。電力会社は料金を払わないと、無常にも電気を止めてしまう。太陽は慈悲と愛に満ちていますが、電力会社は非情と憎悪しかない。今回の金環日食で、太陽の有り難さを再認識いたしました。羊を含め動物達は太陽の有り難さを人間より知っているんですね、いずな先生の志が、愚かな私にめにも少しわかりました。
| 串かつ | 2012/05/23 1:10 PM |
串かつ先生

お褒めいただき感謝いたしております。
いえいえそんなご大層なものではございませぬ。
串かつ先生はブッダやアインシュタインなど多岐に渡ってお詳しいですが、特に建築に対する豊富で高いご見識を感じます。
さらにお伺いいたしたく常々思います。

金環日蝕の時は、少し涼しくなりましたよね。
太陽光は、生命を育て、エネルギーまで作るのですから素晴らしいですね。
雷も使えると良いのに・・・フランクリンの絵本を子供の頃読んで、そう思っておりました。笑

| いづな薫 | 2012/05/24 7:09 PM |
いずな先生、少しホッとしましょう。「笑顔のつながり」この歌は今、新潟で人気があるんですよ、地元テレビ局のテーマ曲なんですが、評判がよくて、ダウンロードできるようになりました。一度聞いてください。UX新潟テレビ21で、UXテーマソングダウンロードで、できます。私も好きです。
| 串かつ | 2012/05/26 9:23 AM |
太陽光発電は全体の3%!? 「脱原発」維持に向けて現実的な方策を模索し始めたドイツの厳しいエネルギー事情―【私の論評】「原子力の取捨云々」以前に、まず、現実的判断に基づくエネルギー論議をすべき!!

ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」

こんにちは。ドイツは、脱原発を決めたは良いけれど、再生可能エネルギー計画は激しく滞っています。送電線も整備されていません。太陽光電気の買取り価格は、当然のことながら市場価格よりも高いです。太陽光電力を市場価格より高く買い取ってくれるのは、電力会社です。電力会社がどうやってその差額をひねり出すのかというと、電気代に上乗せするだけです。つまり、太陽光パネルで電気を売って得る人の収入を、国民全員が負担しているという状況です。つまり、パネルがさらに増えれば、電気代はますます高くなっていきます。ドイツの電気代はすでにフランスのほぼ2倍近いです。家庭なら節電して我慢するという方法がありますが、企業のほうはそうもいきません。電気代が高騰すれば、倒産するか、国外に出るしかありません。現在、日本が抱えている問題とまるで同じです。しかし、ドイツ国内では、環境相が交替になるなど、すでに潮目は変わっています。こうした状況は、日本のエネルギー問題を考える際にも、参考になります。日本においても「原子力の取捨云々」以前に、まず、現実的判断に基づくエネルギー論議をすべきであると思います。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
| yutakarlson | 2012/05/26 9:30 AM |
串かつ先生

ホッとしました〜。今「笑顔のつながり」を聞いています。
脳内に良い波長が広がるようです。笑
教えていただき感謝いたします。
元気な時にもへこんだ時にも聞きたい曲ですね。
| いづな薫 | 2012/05/27 11:53 AM |
yutakarlson様

詳細なコメントいただき、感謝申し上げます。
今年初めだかに、シュピーゲルに太陽光発電(PV)大失敗のような意味合いの記事が載り、
日本でも蔓延しているようですね。
2010年ドイツが、PVが政府が予想していたより大幅増になったため、買い取り費用が多くなったことも「ドイツPV失敗論」の元だと思います。
マスコミが散々書きたてましたから。

ドイツの再エネ失敗とお考えの方は、出来ればFITの内容、環境省、経済技術省などの情報をご覧になっていただきたいと存じます。
日本の電力業界寄りの主観が入った記者クラブメディア、雑誌、
政府系研究機関、業界団体の情報だと真実は見えて来ません。
利害関係が大いに絡むエネルギー問題は、最初から主張を決め、「●●ありき」の世論誘導も多くあることは周知の通りです。
政府の情報も、日本などは全く信用できませんが、誰かの主観が入った2次的情報ではなくデータそのものを広く得て判断したいと存じます。

ドイツでは今4%がPVの電気ですが、大失敗はおかしいと思います。
日本とドイツでは、そもそも日照時間が全く違います。
私が学究のために暮らした南西部やバイエルンは日照時間が長くPV設備が多い地域です。
それでも、冬は3時に暗くなりますし朝も遅く、季節によっては毎日雨が降っているような月もあります。
PVは日本の方が向いています。
日本では太陽光を今までになく推進中です。
しかし(長くなるのでここでは書きませんが)PVが爆発的に増えないような巧妙な仕組みがあります。

ドイツでは、太陽光発電はFITの半分が当てられています。
政府が予想する以上に伸びたので、発電コストを点検し買い取り価格を改善する必要があります。
政府が大幅にFIT20〜30%も減らし、産業界はショックを受けているのでやや性急かなという印象もあります。
ただ、太陽光パネルの効率が上がれば、20〜30くらいだったら吸収できるとも上記のシュピーゲルが書いています。
雑誌なので、主観も入りますしいろんなことを言う、程度に考えています。

ドイツの工場などは、自国の電気でなく周辺国の安い電気を輸入しています。
統計を見ると、夜間にドイツへフランスの安い電気が流れ込んで参ります。
でもドイツは、フランスへそれ以上多く電気を売っています。
今冬フランスは寒く、ドイツの再エネ製の電気を輸入しています。

フランスの原発の多くは70年代製で廃炉時期が迫っています。
廃炉費用が電気料金に加算され、大幅値上げになることにフランスも気付いています。
電気代上昇で企業が海外へ逃げると日本の財界でも言う人がいますが、本気で言っていたら経営者失格です。
ご承知とは存じますが、企業が海外に出るのは、人件費、税金が安く、規制が少なくことが魅力です。
特にアジア諸国は、停電なんてしょっちゅうです。
私は、ドイツ再エネ政策を夢見ているのではなく、21世紀の常識で考えています。
人間の欲を煽りたて消費拡大しエネルギーを浪費する社会は、環境を傷つけ持続性がないことが判明しています。
初期コストはかさむかもしれませんが、持続可能なエネルギー政策に転換していくことが大事だと考えています。
| いづな薫 | 2012/05/27 4:00 PM |
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