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since 2007.5.21 アルジェリア事件の背景 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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アルジェリア事件の背景
 遅ればせながらアルジェリア事件について書く。
まずは、お亡くなりになられた方たちに哀悼の意を表したい。

テロ組織は仏のマリ侵攻に怒り事件を起こしたとされる。
アルジェリア政府はたいした人質交渉しないうちに、わずか2日で軍の空爆を行った。
フランスは、第二次世界大戦前アルジェリアやマリを植民地にして来た国である。
モーリタニア、チュニジアもそうだ。
フランスは戦勝国だったため、困ったことにかつての植民地を自分の国のように扱う。
フランスには移民が多いが、外国人が居住、仕事となると非常に厳しい国である。
フランス語が流暢なら良いが、そうでなければ差別は免れない。

マリ国内は、宗教上の対立がある。
しかしマリ政府は、宗教問題があるから仏軍介入を頼んだわけではない。
介入してもらうならまず国連で、話し合い介入である。
勝手にフランスが軍事介入して来たことに対し、今回の犯人たちは反対したのである。

さて、今回の事件アルジェリア軍の介入は一部の国には知らされたと言うが、日本に事前通告はない。
情報が少ないのが不利に働いたのは確かだが、日本の外務担当者の対応がいかにもまずい。
外務省や現地の日本大使館は、強く抗議し直談判したのだろうか。
事件現場が首都から1300kmも遠く、情報が錯綜した?
しかし軍を動かすアルジェリア政府がある場所に、日本大使館もあるはずである。
日本のみならず、人質に多くの犠牲者を出したにも係わらず、人質に取られた国の首脳たちは結局アルジェリア軍の行動を
支持している。

なぜ、各国首脳はアルジェリアに対し強く出ないか。
マリ介入に、米仏はアルジェリア軍を使いたいと言われている。
アルジェリアは、アフリカで最も強い軍隊を持つ。
アフリカのアルカイダはアルジェリア人が多い。アフリカでの発祥の地でもある。
アメリカは9.11以後アルカイダと戦争を繰り広げたが、元はアメリカが援助する立場である。

現代の爆撃は、無人の飛行機に爆弾を積み敵国の街へ飛び爆撃をする。
スイッチで行うゲームのようなものだ。
攻撃した人間が、爆撃されて死傷者が出る悲惨な様子を見ることはない。

アメリカは冷戦終了以後、中東世界に入り込み過ぎた。
軍需産業を支えるために余りに多くの人が死に、街を破壊させた。
テロは毛頭肯定しない。
しかし、テロが起きたから核兵器所持の疑いがあるから、武力で攻撃しても良いのだと言う価値観が
アメリカには存在する。
もし何もしなければ、更に大きな被害が出るという脅しをかけている。
だから、強い理由もないのに攻撃を仕掛ける。
米イラク戦争、アフガン戦争もそうである。
アフガン戦争はアフガニスタンの利益を守るためだけなら、こうまでに軍事費を注ぎ込み泥沼化することは
なかった。
中東においては、米が実戦を伴わなかった時代の方が、米は現地で脅威に思われていた。
今や中東での戦争に米は苦しんでいる。

テロには屈しない。

それは人間を黙らせる”正義”のようで、しかし正義とは別の価値観が存在する。
核兵器があるかもしれないから、テロに見舞われたからの理由で軍備は増強され軍需産業はぼろ儲けしている
米政府および産業界は9.11を徹底的に利用している。好都合なことだったのである。

今回の事件は、日本人を狙った物ではない。
被害者の国籍は欧米、南米の他フィリピンまである
日本の政治家の中には、事件を受け自衛隊法改正を声高にしている者がいる。
しかし、今回の事件の政治的背景を正確にとらえた上で言っているのではない。
むしろ、利用していると考えた方が妥当である。米が9.11を利用したようにである。
日本が軍事攻撃されないで来れたのは、日本が攻撃しないからに他ならない。
もし、自衛隊法改正や集団的自衛権の行使容認して自衛隊が海外で軍事的参入した時(米の傭兵化した時)、
日本はもれなく攻撃対象になる。

【2013.01.27 Sunday 16:22】 author : いづな薫 
| 政治&時事問題 | comments(2) | trackbacks(1)|
この記事に関するコメント
日揮、千代田化工建設、五洋建設など、日本よりむしろ海外で名の知れた会社があります。五洋建設などは、資本金より高い浚渫機械を製造し、中東のスエズまで曳航し、デモンストレーションを行い、スエズ運河の土木工事を受注しました。これらの会社が海外で信用を得るまで、どれだけの苦労があったか、想像するにあまりあります。実は私も仕事関係で、過去に日揮とは少なからず係っておりました。私の友人はアルジェに赴任し、土産に砂漠のバラをもってきてくれましたよ、私のような一匹狼を受け入れてくれる、懐の大きな会社です。もちろん仕事は厳しいですよ、仕事のできる人間なら学歴や人種などで差別などしません。そこで私の人生に大きく影響している一言をご紹介しましょう。やはり海外のプラント関係の仕事をしている、私が尊敬できる先輩エンジニアの言葉です。「やばい時ほど堂々としていろ」この言葉で何度命拾いしたか、私の座右の銘です。合掌
| 串かつ | 2013/01/28 10:08 AM |
串かつ先生

貴重なコメントありがとうございます。
海外でプラント建設に携わった皆様のご苦労察するにあまりあります。
日本の政治家が集団的自衛権の行使容認を声高に叫ぶ今、残念ながらこれから先の方が、在留邦人そして日本国内でも危険性は高まります。
自衛隊がアメリカにくっついて軍事行動しようなら、国内テロだって起きるかもしれません。
従米的な政治から脱却しないとだめです。
今朝の朝日新聞世論調査で、憲法改正や集団的自衛権行使容認に賛成する有権者が5割もいます。
自民議員いたっては8〜9割です。
本当の日本の国益とは何か、日本人はもっと勉強しないといけません。
尖閣に中国が来ているからやり返す、と言うあまりに程度の低い論調があり愕然とします。
経済国である日本は諸外国との平和を維持する他、生きる道はありません。

<「やばい時ほど堂々としていろ」

日本も今かなり瀬戸際です。
砂漠のバラ、美しいですね。私は博物館で見ました。
| いづな薫 | 2013/01/28 10:44 AM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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