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since 2007.5.21 長船光忠 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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長船光忠

東京国立博物館に現在展示中の刀、長船光忠(おさふねみつただ)
金象嵌銘光忠本阿(花押)

刃長 69.4cm 反り2.1cm
鎌倉時代 13世紀
重要文化財
徳川将軍家に伝来
 
光忠は鎌倉時代中期の備前長船派の刀工で、その作品を織田信長が愛したことで知られる。
信長は光忠が好きで32振りも所持していた。
光忠の作風の特色は、映り(うつり)の立った精密な地鉄(じがね)に丁子刃(ちょうじば)、蛙丁子刃(かわずちょうじば)が交じる刃文である。
戦国時代、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)と言う、総合芸術家を輩出した本阿弥家は、刀剣鑑定や研磨で著名な家柄である。
室町時代は足利将軍家、江戸時代は徳川家に仕えていた。
この刀は、本阿弥家13代目の光忠(こうちゅう)が、長船光忠(みつただ)の作品と鑑定した。金象嵌の鑑定銘入り(写真下)

69.4cmと言う、短い寸法は磨り上げられたためである。
地鉄(じがね)は板目肌があわ立ち乱れ映りが鮮やか、刃文は光忠の特色である、丁子刃に大きな蛙丁子刃(かわずちょうじば)が交じる。
身幅が広く華やかで豪壮な刀である。

【2013.01.30 Wednesday 09:08】 author : いづな薫 
| 刀剣 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
 さすが、いい一振りですね〜。惚れ惚れします。金象嵌もプレミアム感たっぷりで歴史を感じます。

 「光忠」は長船派の祖といわれ、長船派の特徴である丁字刃や重花丁字刃で、豪壮華麗な作風です。特に光忠は鮮やかな花がある作風でしょうか。織田信長が愛したのもうなづけます。
 確か、信長は三好義賢の「実休光忠」を愛寵していたかと思いますが、本能寺で焼けてしまいましたよね(他にもかなりの名刀が本能寺でドロンしてます…)

 この光忠の子が、あの「長光」です。長光が長船派を大きくし、職人集団をつくったともいわれています。その後、景光・兼光へとつづいていきます。
 われらのお屋形様・謙信公も大の長船派好きでした。意外ですが、信長も長船派好きだったんですよね。
                      義太郎
| 義太郎 | 2013/01/30 3:51 PM |
義太郎さま

本日は原発、謙信公本のお知らせありがとうございました。
今回の光忠ですが、本当は紀州藩伝来の助真をご紹介しようと思いました。
博物館で撮った写真を見たら鮮明ではなかったので、光忠になりました。

>信長は三好義賢の「実休光忠」を愛寵していたかと思いますが、本能寺で焼けてしまいましたよね(他にもかなりの名刀が本能寺でドロンしてます…)

義賢から献上されていますね。
そうなんです〜、光忠の子が、あの「長光」!
信長は華やかな光忠を好みましたね。
もう少し語りたいのですが、仕事して参ります。笑
| いづな薫 | 2013/01/30 4:02 PM |
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かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→北米→東京

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