大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 八重の桜感想「松蔭の遺言」 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
<< 上杉軍専用iphoneスマホカバー第2弾 | main | 八重の桜感想「会津の決意」 >>
八重の桜感想「松蔭の遺言」
 吉田松陰は安政6年(1859)10月27日に処刑されたが、その2日前の11月25日から26日に自身の門下生たちに
「留魂録」を書き残している。
「留魂録」とは、松蔭が愛弟子たちに宛てた遺書にあたるものである。

16節からなるその文章には、「松蔭が至誠を尽くし、幕府の役人を説得しようとしたが、上手くいかなかったこと、老中・間部詮勝(まなべあきかつ)を襲撃しようとしたことを自ら告げ投獄されたこと。」などを記している。
間部詮勝暗殺計画を幕府は知っていると思ったが、まったく知らなかったとも述べている。
取調べは粗略であり、松蔭が1854年ペリー来航時アメリカに密航しようとした際の下田での取り調べとは
雲泥の差があると書く。
自己を省みて、恥じ入ることはなく、自分の評価は死後下されるであろうと述べている。

松蔭は処刑された時、数えで30歳である。
「留魂録」は松蔭と同時期同所に投獄されていた沼崎吉五郎に託される。
沼崎は、三宅島に遠島になり明治になって釈放された。
明治9年、沼崎は神奈川県令(知事)野村靖が長州出身と知り「留魂録」を手渡した。
松蔭が沼崎に託して、17年の歳月が流れていたのである。

松陰は密航失敗後、長州・萩の実家の庭で松下村塾を開く。
塾で、教鞭を取ったのはわずか2年余である。
松蔭は教育者であり、また革命家でもあった。
彼の門下生たちには、高杉晋作、久坂玄随、伊藤博文、山縣有朋など幕末維新の原動力となったそうそうたる
メンバーがいる。
長州藩は江戸初期領国を大幅に減らされて以来、倒幕を藩是(はんぜ、藩の大方の政策方向性)に掲げて来た。
それを成功させたのは、松蔭の門下生たちであり、松蔭の思想は脈々と受け継がれて行ったと言える。
松蔭の思想とは、いかに国家存亡の危機から国を守ることができるか、独立性を保持できるか考えていたことである。
彼は、尊皇攘夷論(外国を打ち払えということ)を繰り返し唱えながらも、朝廷が海外に目を開くことを促している。
開国し貿易を行うことは、国家の基礎となるものであり、鎖国は弊害を生むと指摘している。
松蔭は、開国派でなぜ攘夷論者なのか理由を明らかにしていない。
しかし、幕府が外国を恐れるあまり侮辱にあっても平身低頭し、国政を省みない有様から、表面的に松蔭が攘夷を主張したとも取れる。
松蔭が恐れていたことは、外国がその優位な軍事力の威を借り一方的に有利な条件で開国を迫り、幕府がそれを飲んでしまうことである。
実際、明治に入ってから、日本の外交担当者は不平等条約改正に多大な苦労を強いられることになる。
松蔭が明治期の外交や条約改正がどのように執り行われて行くかは具体的に考えていなかっただろう。
しかし、漠然とした不安を感じ予見はしていたかもしれない。

松蔭の信念とは、「義を正し、道を明らかにし、功利を謀らない」と言うものである。
山口県(長州)出身の現代政治家が、松蔭の遺訓を唱え国政を語るが、乖離はなはだしく思うのである。

【2013.02.07 Thursday 15:34】 author : いづな薫 
| 八重の桜 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
松蔭の信念、「義を正し、道を明らかにし、功利を謀らない」東電、事故調に虚偽説明。事故調の田中委員さん激怒ヽ(`Д´)ノしていましたね、東電は国会を愚弄しているばかりか、国民も愚弄していますね、なにせ税金を投入しているわけですから、血税で東電社員は給料をもらっているんですからね、助けてもらっている態度ではありませんね、しかしバカは自ら墓穴をほりますね、そこが重要な部分だ、見られたらやばい部分だと自ら言っているようなものですからね、( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ。非常用復水器の位置は地上21mですから津波は関係ありません。おそらく配管が地震で破断したのでしょう。自然落下で注水するわけですから電源消失も関係ないですから、それが機能しなかったんですからね、お話になりません。あと床に穴を開けたら、そこにあるはずのない配管があり内部の調査ができず、別の場所に穴を開けるハメになったとか。つまり竣工図、完成施工図に間違いがあった、と言うことです。科学技術と建設技術の最先端だと威張っていたのがこのありさまですから、もんじゅなど心配です。このまま泣き寝入りなどしないでしょうね、国は徹底的な電力各社の意識改革と経費削減を求めてください。まったくユックリ歴史を語ることもできませんね。
| 串かつ | 2013/02/08 8:46 AM |
串かつ先生

コメントありがとうございます。
私も「東電、事故調に虚偽説明。」記事読みました。
どこまで国民を愚弄する会社なのでしょうか。
税金を投入してもらっていて、事故責任はとらないという姿勢ですからね。
地震で原発が破損したというのはどうでも認めたくないのでしょう。
地震対策を故意的に怠ってきたのですからね。
安倍総理もいまだに、世界最高水準の原発と、報道ステーションで発言したそうです。
衆院選選挙運動期間中には、石原(現)原発相が、JAPAN as NO.1と発言するのを聞きました。
東電は国民をだまし、政治家は脳みそが足りません。
何という世界に住んでいるのか私たちは…とため息が出て参ります。
| いづな薫 | 2013/02/08 10:28 AM |
コメントする









過去のページへ
この記事のトラックバックURL
http://cafe.kenshingen.fem.jp/trackback/1416188
トラックバック

戦国カフェオリジナルグッズショップです。 戦国カフェオリジナルグッズショップへ
    いづなへメール

 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

   当サイトは、コピー、転載、ダウンロード、直リンク、持ち出しは禁止です。
◆ 著作権はすべて、
いづな薫に属します。
 過去のページへ


   にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
   にほんブログ村。
   ランキングはお休み中