大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 堺文化財特別公開 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
<< 利休の町 | main | 東京都小平市の住民投票 >>
堺文化財特別公開
 大阪府堺市文化財の特別公開期間なので、行って来た。
春季は5月26日まで。秋季は2013年11月16日〜24日。

少し前、出張で大阪に行き、堺の文化財が日にち限定で公開すると伺ったので、ぜひ拝見したいと思い家族で
出かけて来た。



まずは、大安寺。
寺の本堂は、堺の豪商・呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)の屋敷を移築したと伝わる。
特別公開で中へ上がらせていただけるが、写真は不可。
大安寺は、室町時代初期、後小松天皇の命により京都東福寺の末寺として建立された。
南蛮貿易で巨万の富を築いた呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)は、百舌鳥(もず)のあたりに壮麗な屋敷を構えていた。
狩野派の豪華な金の襖(ふすま)、北国でしか生産されない間隔の狭いまっすぐな柾目(まさめ)柱がある。

この呂宋助左衛門、なかなか面白い人物である。
二束三文のルソン壺を、茶道が盛んな日本に持ち込み、大名や秀吉が高値で買い巨富を得る。
実はこれ、ルソンでは小便壺。
10円の壺を1万円で売るようなものである。

ルソン壺が小便壺だとバレた上、贅を尽くした生活を秀吉に咎められ家屋財産没収、家を壊し
フィリピンに逃げる。
その時、壊した屋敷の一部を寄進した先が大安寺である。

大安寺の今残る建物は、明らかに寺院建築ではなく住宅建築である書院造を間取り変更して建てているのが分かる。

豪華絢爛な襖(ふすま)には、当時日本にはいないテナガザルの親子が百日紅(さるすべり)の木で沢山遊んでいる。
呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)が、東南アジアからつれて来たか、現地で目にした猿を絵師に描かせたのだろう。
御簾のかかった上段の間が用意され、貴人を迎えることを前提にしている。
あまりに豪奢な屋敷だったため、来訪した松永久秀が「盈つれば缺ける(みつればかける)」と言い、柱にざっくり刀傷をつけた。
今でも、刀傷が深く残っている。


堺のガイドさんが掲げる「懐旧」の扁額(へんがく・建物の高い位置に掲げる額)。
利休が産湯を浸かった椿の井(下写真)の上にかけられています。
板に墨蹟で、懐旧(写真は右から読む)とある。
江戸後期から明治期にかけて、この地に住んだ酒造業の加賀田太郎兵衛が、利休を偲んで利休好みの茶室を建て、利休とゆかりの深い大徳寺・大綱和尚を迎え茶室開きをした。
和尚は利休を懐かしみ、茶室の銘を「懐旧」と名づけ、扁額(へんがく)に墨蹟を残したのである。
現在、墨が薄くなっているのでガイドさんが複製を掲げる。(上写真)

堺ガイドさんたちは皆さまノリが良くて、本当に楽しい。またお会いしたい。


この紀州街道沿いに、利休邸や小西行長邸、今井宗薫、日比谷了慶(ひびやりょうけい)など名だたる豪商が屋敷を構えた。
朱座の跡。朱を独占取引する座(商人の集まり)。
朱とは、将軍など身分が高い人が逝去した時、防腐剤として棺に詰められたり、はんこの朱肉、習字の朱墨に使われた。


日比谷了慶(ひびやりょうけい)邸跡にある、ザビエル公園。
フランシスコ・ザビエルは、イスパニア(スペイン)から来日し、日比谷了慶(ひびやりょうけい)邸に滞在していた。
日比谷了慶(ひびやりょうけい)はザビエルが離日後の、1564年洗礼を受けキリシタンになっている。
洗礼名ディオゴ。

小西行長屋敷跡。
行長は、堺の豪商(薬商)・小西隆佐の子。戦国大名となり関が原の戦いで敗北、斬首された。
行長は、家族でキリスト教に入信している。行長の洗礼名はアウグスティヌス。
父隆佐はジョウチン、母ワクサはマクダレーナ。行長妻子もまた同じである。


鉄砲鍛冶屋敷の建物と、その碑。
江戸時代初期の町家建築として貴重な建物。
全国の大名から注文を受けていた鉄砲鍛冶の名家、井上関右衛門の自宅兼仕事場である。
江戸時代の、鉄砲鍛冶屋敷で現存するのはここのみ。
堺では1657年全国から4535挺の注文を受けたことが市の史料で残っている。
戦国時代は1万挺以上製造していたと考えられる。

【2013.05.24 Friday 20:42】 author : いづな薫 
| | comments(0) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
コメントする









過去のページへ
この記事のトラックバックURL
http://cafe.kenshingen.fem.jp/trackback/1416272
トラックバック

戦国カフェオリジナルグッズショップです。 戦国カフェオリジナルグッズショップへ
    いづなへメール

 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

   当サイトは、コピー、転載、ダウンロード、直リンク、持ち出しは禁止です。
◆ 著作権はすべて、
いづな薫に属します。
 過去のページへ


   にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
   にほんブログ村。
   ランキングはお休み中