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since 2007.5.21 「アンネの日記」破損被害 | 戦国カフェ
   
 
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「アンネの日記」破損被害

東京の図書館で、アンネ・フランク関連図書300冊超が破かれる事件が起きている。

周知の通り、アンネ・フランクとは、第二次世界大戦中、ナチス強制収容所で15歳で命を落とした
ユダヤ人女性である。

彼女の隠れ家から見つかったのが、直筆の「アンネの日記」である。
13歳の誕生日の1942年6月12日から始まり、約2年間が記録されている。誕生日プレゼントの日記帳だった。
日記は、第二次世界大戦中、アンネ・フランクがオランダ、アムステルダムの隠れ家で書いたものである。
ナチスのユダヤ人狩りを避け、8人で隠れ家に暮らし、咳もできないようなユダヤ人の生活を活写している。
戦争と差別がない世界へと強い願いを込めて日記は出版された。
現在60以上の言語に翻訳され、2500万部以上売れた大ベストセラーである。
まだの方は、ぜひお読みいただきたい。
 
アンネ・フランクは、”戦争と人種差別被害”の悲しみの象徴である。
 
これを、真っ向から否定するのが今回の”本を破壊する”行為である。
「ナチスの罪を罪とせず、戦争と人種差別を肯定」との意味だろう。
おそらくは、この破壊行為者の人間性も生活も破綻している。
 
この事件を、今朝ニューヨークタイムズと英国BBCに載っているのを見た。
オランダアムステルダムにある”アンネフランクの家”も「衝撃受けている」と声明を発表した。
世界中にショックが広がりつつある。
アンネの日記は破かれ、はだしのゲンは置くなと言うのが今の日本。
 
ドイツでナチスやヒットラーを賞賛しようものなら刑事罰が適用される。
オーストリアもそうだ。
安倍首相や麻生元首相は、ドイツなら逮捕される。
最近、日本や日本人をやたらに賞賛してる風潮が目に付く。
隣国をバッシングし、いかに日本が素晴らしいかを説いている。
メディアや歌、雑貨屋の商品にしても生活の中に、うっとおしいくらい日本や日の丸が溢れている。
売れるから何でも作るのだが、書店には中国、韓国叩きの書籍コーナーまで出来ている。
この前の都知事選で、田母神候補が61万票も取ったが、人間、自分の生活が上手く行かないと、
極端に右や左へかたよるのは古今東西同じである。

最近、日本からの留学生が激減している。私が通った語学学校も生徒が半減した。
雇用や賃金が安定しないなど、経済的な理由もあるだろう。
そして、日本から出ようとせず、うちへうちへとこもる。
呪文のように、日本は素晴らしいと唱えている。
貧相な現実を忘れ、架空の強い日本を夢見て、日本人であると言う自尊心だけが最後の砦に見える。
強い日本、美しい日本、能無し首相が唱えるスローガン。
マスコミは、政府に都合のいいことだけを流し、強い日本にあこがれる人々がいる。
自画自賛するのは周りが見えない人の特徴で、自己分析力が著しく欠けている。
日本とは、日本人とは、世界の中でどんな存在なのか、どう振舞うべきか考える必要がある。
もっと言えば、戦争を経験し平和国家を築いた日本がどういう行動を取るべきか、考えねばならない。
そこまで、考える必要はない。そう思う人は多いだろうか。
しかし、欧州では当たり前のことである。
ヨーロッパの先進国には高い競争力を持った、手工業者や中小企業が数多い。
スイスの時計しかり、ドイツのマイスター製品しかりである。
高い技術力だけでなく、理論と哲学が彼らには存在する。
どうして、自分はそう考えるのか、自分が何者であるかを徹底的に考えようとする。

自分をわかっていなければ、自立も独立もない。
だから日本はいつまでも、従米でい続ける。
昨今は軍備を増強し、紛争国にまで武器を売り、集団的自衛権行使容認に向けて動き出す。
現状分析力を失い何も見えなくなって、戦争を引き起こし命も財産も失ってしまった
1940年代の日本にそっくりである。
 
強い日本は、今や夢でしかない。
私がドイツに暮らした8、9年前は、フランクフルトで降りれば空港ロビーは日本の電化製品広告でいっぱい、
車王国なのに街を走ればあちこちにTOYOTAのお店。
私の住まいも、友人宅も日本製の電化製品がたくさんあった。
今は、質も悪くない値段も日本ほど高くない韓国製がかなりのシェアを占めている。
それでも、日本人は当時も今も、欧州で尊敬されている。
少なくとも、そのような”扱い”をしていただくので、こちらもそれに恥じない身の振る舞い方を考える。
ドイツの私の友人は、今日本が右傾化するのを非常に危惧している。
戦争にひた走れば、戦後日本の先人達が築いた功績が無になる。

経済力が世界の2位から3位に落ちても、更に下位でも、個人が豊かならそれに越したことはない。
欧州には豊かな小国がたくさんある。
小国ではないが、上記のドイツの友人は、今月末から8週間の休暇に入る。
更には、1日の労働時間も日本に比べたらはるかに短い。
国民がこれだけ休んでも、ドイツ経済はEUのトップであり国民は高い生活水準を保っている。
もちろん、欧州にも矛盾は沢山ある。
だが、他国のいいところは学ぶべきだ。
自分だけを褒めていても何も解決しない。

【2014.02.22 Saturday 21:02】 author : いづな薫 
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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