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since 2007.5.21 軍師官兵衛「松寿丸の命」 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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軍師官兵衛「松寿丸の命」
今年行って来た、大坂府伊丹市にある有岡城跡をご紹介したい。
まずは、奥の土塁と井戸を含む有岡城跡の様子。


現存する土塁


石垣。


加工された石が石垣に再利用されている。


有岡城跡に残る井戸は2つ。


有岡城は、官兵衛が幽閉されてから織田信長が攻めるが、攻防に10ヶ月も要した城である。
畿内には珍しく、城壁の中に城も町も抱える総構えの城である。
堀を掘って土塁を積み上げ(これを惣構えと呼ぶ)、自給自足が出来、守りが堅い。
中国やヨーロッパの城にはこの形式が多くある。
信長軍は、総構えに阻まれ大動員しながらなかなか攻め落とせないでいた。
今、有岡城跡地の大部分は市街地になり、JR伊丹駅前に一部遺構が残っている。
1893年に鉄道が開通し(川辺馬車鉄道、現JR宝塚線・福知山線)、城郭の中心部が壊され、東側が削られている。
1975年から発掘調査が行われ、1979年に国史跡に指定された。
石垣は、現存する戦国時代の最古の遺構である。

官兵衛が、幽閉されていた土牢の場所は不明である。
大正時代になって、筑紫出身の金子堅太郎が『黒田所水伝』の中で「有岡城西北の隅 うしろに水深きため池 三方は竹やぶ」と記しているが、明確な根拠は無い。
金子堅太郎、『坂の上の雲』にも出て来る政治家・官僚である。

官兵衛入牢中、官兵衛に味方してくれる人が少なくとも2名いた。
ひとりは、牢番の加藤重徳、のちの黒田家筆頭家老の父になる人である。
そのいきさつを前回書いたので、よろしければこちらのページの文末にあるのでどうぞ。
もうひとりは、官兵衛の家臣で井口吉次(いぐちよしつぐ)の姉である。
井口吉次(いぐちよしつぐ)は、黒田二十四騎のひとりで、勇者しか許されない目立つ高貴な色とされた朱色の槍と具足を与えられた人である。
吉次(よしつぐ)姉弟の父は播磨国赤松氏の分系で、戦を嫌い、小寺氏のもとで農業をしていた。
吉次には、姉の他に兄もいて官兵衛に仕え戦死を遂げた。そして姉は有岡城に仕えた。
弟が弟なら、姉もつわもの。
吉次の姉は、敵方に仕えながら衣類洗濯など官兵衛の面倒を見てくれた。
すべて、牢番の加藤の目こぼしに寄ると言う。
加藤は、官兵衛家臣の栗山善助や母里太兵衛をも官兵衛に会わせている。
普通なら考えられない行動である。よほど腹のすわった人物だろうか。
荒木村重の家臣でありながら、官兵衛との深い交流が推測できる。

【2014.05.26 Monday 15:42】 author : いづな薫 
| 軍師官兵衛 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
解説いつも読んでいます
本当に戦国(多分歴史すべて)事が好きなんですね
わくわくしますよ

私は去年 中津城へ行きました
整備されていましたが、城近くにある教会が印象的でしたよ
行かれましたか?
| さくら | 2014/05/26 10:42 PM |
さくら様

>解説いつも読んでいます

ご贔屓にしてくださり、心より感謝申し上げます。
歴史は、人間が理想に向かい努力した軌跡ですので、いずれの時代も関心があります。
最も考える時間を割くのは近現代史です。
今、再び戦争をする国になろうとしたり、私たちの生命生活を揺るがしかねない事態です。
平和な時代に戦争(非常時)を知ろうとしたら、歴史を学ぶしかありません。
日本には様々な災害史が残されていますが、よくここに原発建てたと思います。

中津城にいらっしゃったのですね。
私はまだです。九州は素晴らしい名所がたくさんありますね。
中津藩に生まれた福沢諭吉が(当時、藩主は黒田氏ではありませんが)、『学問のすゝめ』で言わんとした所が、殊に思い起こされます。
「政治家や政府は国民をだますから、一生懸命勉強して真実を見極めなさい。」と言うことですね。
| いづな薫 | 2014/05/27 10:18 AM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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