大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 軍師官兵衛「如水誕生」その如水について | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
<< 軍師官兵衛「太閤の野望」 | main | 柳田國男生家 >>
軍師官兵衛「如水誕生」その如水について
 官兵衛が出家して、その名に選んだ「如水」は、老子の「上善如水」からつけたのだろう。
2000年以上前の中国の思想家、老子である。
越後の銘酒銘柄にもなっている。
こちらは「じょうぜんみずのごとし」と読むそうだ。

「上善如水」とは、人としての理想の生き方を表した言葉である。
水は、容器によって変幻自在に形が変わる。
無理に、人に逆らわず柔軟に対処していれば人生を全う出来るという教えである。

水は万物全てに恩恵を与え、自らは人のいやがる下へ下へと流れて行く。
そして、硬い物を打ち砕く強さもあり、いざと言う時は力を発揮し目標達成も出来る。

老子は、人間は自然の一部であり、自然の中にあってこそ人の進むべき道だと説いている。
自然尊重主義なのである。

そして、「水」に、「最上の善」を見ているのである。
”最上の善”とは何か。

戦争をしないことである。

2000年ほど前、老子が生きた中国は春秋戦国時代で争いが絶えず、利権を武力で奪い合う時代である。 
この時代中国には、優秀な学者、学派があまた出た。
これを諸子百家(しょしひゃっか)と呼ぶ。
諸子とは、孔子、老子、墨子、荘子、孟子、荀子などである。
百家は儒家、道家、名家、墨家、法家などの学派をさす。

老子の時代よりも、1500〜1600年ほど後の日本の戦国時代も力ある者が武力で奪い取る時代である。
官兵衛が、老子の教えに理想を見たのもわかる。
上善如水の一文を訳すと、

最善の人とは、水のような人である。
住居は低地に建て、思慮深く、交友は親しく、言葉は誠実に、政治は良く治め、仕事の処理能力は高く、行動は時を誤らず、そして争わない。
これならば、災難は起きない。」 

2000年前の哲学者、老子。
時代は違っても、国が違っても、人が理想とする真理は変わらない。

人間は、理想を持たなければいけない。
そうでなければ、進化もないし歴史も刻めない。
幾度か、このブログでも述べたが、

歴史とは、人間が理想に向かって努力した軌跡である。

御用メディアと化したNHKもそうだが、
近頃の日本人は、理想を持たずに権力に擦り寄り、よどんでいる。
よどんだ水からは、悪しき物しか生まれない。

そう、感じるのは私だけではあるまい。

【2014.10.27 Monday 20:25】 author : いづな薫 
| 軍師官兵衛 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
いづな様、おはようございます。
 「上善水如」 この言葉、私も好きです。(新潟県の某お酒の銘柄でもありますが、美味しいですよ笑)
 
 「水」の特性は、しなやかで、硬からず・柔らからず・冷たからず・熱すぎず… まさに人間のあるべき姿を表している最上のものかもしれません。
 実はあの、ブルース・リーもこの言葉を最もリスペクトした人物でした。「最強の武術は、常に水のごとくあるべし」と言っていました。彼はアメリカの大学院で哲学を専攻していたので、(中国籍でもあるゆえ)きっと老子の哲学を学んでいたのでしょう。

 黒田官兵衛も、この名を冠するとはさすがですね。やはり昔の日本人は知己に富み、そして徳と品格がありました。ひるがえって現代日本人をみると、悲しくなります。
 いづな様も過去のブログに書かれていたように、過去の先人たちが血を流して築いてきた未来の日本に、いま私たちが立っています。果たして先達はこのような日本を築こうと思っていたでしょうか?

 私たちひとり一人が真剣に未来の日本を考えて、公正に議論できる国にしていかなければなりませんね。そうでないと、現在の香港のようになってしまいます。やはり教育に時間とお金をかけるべきと思います。(財務省がまた文科省の40人学級経費を削減しようと攻防しております…無理かもですね。)
                        義太郎
| 義太郎 | 2014/10/28 9:10 AM |
義太郎さま

お世話になります。
ブルースリーもですか。この方、香港の俳優さんでしたかしら。
ロシアでも、100年以上前に訳書が出ています。
翻訳した2人のうちひとりは、文豪トルストイです。
彼は、敬虔なキリスト教徒ですが、中国古典、インド哲学など幅広く知識を持っています。
諸子百家を高評値して中でも、老子に対する没頭振りはかなりのものです。

上善如水、南魚沼の銘酒ですね。
先日私と買い物を一緒にしていた人が、上善如水を買おうとするのを獺祭に変更させてしまいました。笑
今度、獺祭買おうとしたら、上善如水に変更していただきます。笑

義太郎さまが、「上善如水」と言う言葉がお好きなのが分かる気が致します。
| いづな薫 | 2014/10/28 10:11 AM |
コメントする









過去のページへ
この記事のトラックバックURL
http://cafe.kenshingen.fem.jp/trackback/1416660
トラックバック

戦国カフェオリジナルグッズショップです。 戦国カフェオリジナルグッズショップへ
    いづなへメール

 仕事(技術・研究系)と環境に優しい生活、家族を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、クラッシック、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住、今東京/Tokyo

   当サイトは、コピー、転載、ダウンロード、直リンク、持ち出しは禁止です。
◆ 著作権はすべて、
いづな薫に属します。
 過去のページへ


   にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
   にほんブログ村。
   ランキングはお休み中