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since 2007.5.21 パリ白熱教室第2回 「所得不平等の構図」 なぜ格差は拡大し続けるか | 戦国カフェ
   
 
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パリ白熱教室第2回 「所得不平等の構図」 なぜ格差は拡大し続けるか
スター性のある経済学者である。
ピケティ氏のスター性は、学者でありながら事態を冷静に観察するのに留まらない所である。
強い問題解決意識を持ち、今回も聞く人に訴えかける。

今回のテーマ、なぜ「格差は拡大し続けるか。」
働かなくても収入があり、少ない子供が富裕層の親の財産を相続する。富が富を生む構図である。
額に汗して働く労働の対価(労働所得)ではなく、引き継がれる富が”資本”である。
ピケティ氏は、この”資本”に注目している。

資本とは、大まかに言えば金融資産と不動産などから上がってくる資産の合計である。
ある人が開業医をしていて、医療設備や医師免許を持っている。

医学の知識があり、治療技術がある。
設備、免許が資産から本人が持っている能力を引いたもの、これも資本である。
 
18〜19世紀の欧州では、資産による格差が圧倒的で、労働所得格差は、現代米国ほどではない。
昔は、農業主体の経済なので、経済成長率は1%程度でそんなに労働所得格差はないのである。
だが、昔は労働格差が少ないと言っても、19世紀米国なら白人社会のみ言えることで、黒人の奴隷制をもちろん考えねばならない。

日本も、ここ20年くらいで富裕層の富の蓄積がどんどん上がっている。
一般の人の収入はさほど上がっていない。
平均所得が伸びるより、はるかに早く富裕層の富は増えて行く。

ピケティ氏が今回の授業で解説していたが、人口1%と言うのは、フランス革命時の貴族の数だと言う。
米国の人口現在3億人、その1%は300万人。
結構な人数で、1%は大きな数字である。
1%が、多くの富を独占し、且つ政治的に大きな影響力を持っている。
働いて得る賃金はよほどの経済成長がない限り、4〜5%を超えることはない。
社会の下半分の人口は、ほとんど資産なしである。

資産のある人は、たくさん消費しながらその上多く貯蓄をしている。

”格差は、外から力を加えなければ拡大するばかりである。”これがピケティ氏の理論である。

富裕も貧困も連鎖する。
ある人が亡くなり、配偶者と子供5人が相続することになったとする。
配偶者に50%、子供1人当たり10%ずつとなる。
分かりやすいように、相続額を1億円としよう。
5000万円が配偶者へ、子供は1人当たり1000万円の相続だ。
子供が沢山いれば、資産は分散するが、1人っ子だったら言わずもがな富は集中する。

富裕層は大きな富を、租税回避地に蓄えることは前回書いた。
ピケティ氏が、重要な解決方法と提案しているのが資本税の導入である。
資本税によって、富の公平配分を実施することを考えている。
国際的な税制をかけることが肝要だが、これがなかなか難しい。
ならば、EUとか部分的な所から始めそれを沢山増やしてはどうかとピケティ氏は提案している。

安倍政権は、格差拡大へどんどん突き進んでいる。
格差を放置するとどうなるか。
格差が是正されないと、富はどんどん国外へ流れ、それを防ぐため政府が貿易に一定関与するようになる。
すると、世界的に自由な経済活動が失われる。
国内に取り残された、一般国民は低所得&増税で更に苦しむことになる。
2025年には、介護士が30万人不足するとメディアが報じている。
これで、移民を受け入れ、生活レベルが下がった日本人との間に軋轢が生まれ、社会不安が増大することになる。

格差は放置してはいけないのである。

【2015.01.19 Monday 20:31】 author : いづな薫 
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この記事に関するコメント
いづな先生のおっしゃる通りになりましたね、安倍首相は能天気な事を言っています。普通なら人質救出の為の特殊部隊(自衛隊)の緊急派遣でしょう。これより対イスラム国との戦闘状態に突入。成田、羽田空港の自衛隊での武力兵士による警備。主要な港のフリゲート艦、駆逐艦での最高度の戦闘状態に突入でありましょう。まず首相、防衛大臣は緊急事態宣言をして、米国のインド洋艦隊に空母の派遣を要請する。国内のテロを警戒し戒厳令の発動。人質になるのを警戒し、一般市民の海外渡航の禁止。以上、あげたらきりがない。
| 串かつ | 2015/01/20 7:23 PM |
串かつ先生

コメントありがとうございます。
実は…、串かつ先生のコメントを昨日いただいた時アジアカップ見ていたのです。
で、このニュ−スまだ存じ上げなくて”何かあった”と思ったのです。
大変なことになりましたね。
まだ日本人が他にもイスラム国にいると言う情報もあります。
平和ボケしていますからね、政治家も国民も。
72時間が迫って来ています。
串かつ先生ご指摘の通り、私たち一般国民も危ないのです。
今時、爆弾なんて持ち込まなくても簡単に作れますから。
| いづな薫 | 2015/01/21 9:40 PM |
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 仕事(技術・研究系)と環境に優しい生活、家族を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、クラッシック、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住、今東京/Tokyo

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