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since 2007.5.21 パリ白熱教室第3回「不平等と教育格差」 なぜ所得格差は生まれるのか | 戦国カフェ
   
 
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パリ白熱教室第3回「不平等と教育格差」 なぜ所得格差は生まれるのか
労働所得格差はなぜ起きるか。

近代以降、社会の技術革新はめざましい。
そして、働く側にも高い技術が求められている。
労働格差を無くすには、高い技術を身に付ける労働者の育成がカギになって来る。

教育とは、技能の供給である。
技術進歩が早いと、高度な技能の労働者が多く求められる。
賃金はなぜ不平等になるか。
高い技能の技術者の供給が、需給に追いつけば不平等は縮小する。
しかし、高技能者の奪い合いになれば、賃金格差は当然拡大する。

でも、教育や技能だけで所得不平等をすべて説明することは出来ない。

例えば米国で、ここ20年来労働者の技能がどう変化し労働環境にどう影響したか。
80年代以降、技能労働者数は停滞し増加率は減った。

下位所得層50%の両親を持つ子供は、大学進学率が増えていない。
上位層は、ほぼ全員が進学。
大学進学率が頭打ちになり、所得不平等は拡大傾向である。
米国の所得格差は、ヨーロッパや日本よりはるかに大きい。
賃金格差是正するには、教育への投資、高等教育を広げる機械均等を広げることが大事である。
私見:これが出来れば、米国の志願兵はどんどん減るはずである。

ハーバード大学の年間学費は5万ドル(527万円)。
この大学進学することが既に高いハードルである。
北欧、ドイツは無償。フランスは無償ではないがゼロに近い。
学費を5万ドル払うか、ゼロかでは大違い。

フランスでは、賃金格差がかつて少なかった。
100年前高校に行く人はごくわずかである。
中学に行かない人も半分もいた。

高い技能を習得する教育を、誰もが平等に受けられないという問題がある
ハーバード学生の、親の所得は平均45万ドル(53,400,000円)である。
米の上位2%の所得と一致する。
能力主義を謳いながら、現実はかなり違う。
大半の留学生も所得上位層である。

フランスは、授業料こそなくても富裕な学生が入るエリート大学には通常の3倍もの税金が投入される。
教育の機会均等の理念に矛盾している。
教育レベルの差が、さらに所得格差を生む。

教育の技術革新に応じて教育を普及させるのが、格差是正のカギである。


問題なのは、教育だけではない。
給与体系、最低賃金制度、経営者の高額報酬、これら市場制度的要因もある。

最低賃金の比較
米 7.2ドル(865円) 1933年最低賃金制度導入
仏 9.5ユーロ(1324円)1950年
英 6.5ポンド(1157円) 1999年
日 780円(全国平均) 1959年

フランスでは、雇用主が従業員のために高い社会保障税を払う。
従業員は給与税を払い、その合計は40%にもなる。
米国の、低所得層の社会保障税は10%程度である。
つまり、仏に比べ米の実質賃金はかなり安くなる。とピケティ氏は述べる
私見:日本では、最低賃金が更に低くしかも社会保険料を雇用主が払っていないなどと言う問題を見かける。
日本の労働格差、差別いやはや先進国と言えないレベルである。

1950〜60年、米はフランスより賃金格差はなかった。
米は、最低賃金をどんどん上げた時期がある。
しかし、1980年〜レーガン政権時代、”レーガノミクス”で最低賃金が抑えられインフレで実質賃金が大きく目減りしている。
私見:アベノミクスの語源になったレーガノミクス、内容は正反対に近い。
レーガノミクスは失敗。
アベノミクスも失敗。
失敗したから、多くの国民が気がつかない内に昨年末衆院選を行ったのである。

フランスは、法律上の義務から物価上昇の度、最低賃金を上げている。
米は、60年代失業率低く、最低賃金も高かった。
今は逆である。
所得上位層ますます豊かになり、下位は沈み混んでいる。

下位50%の人が、高い賃金の職に就けるよう教育に投資する必要がある。
英国が最低賃金制度を導入したのが1999年である。
ドイツは、まだ全国的な導入はない。
サービス業労働組合の力は弱い。
かつて組合が賃金交渉して来たが、今では、最低賃金制度がこれを担うと考えられる。

1970年代までの米国で、上位層はその所得8割が税金である。
1千万ドルのうち、800万ドルが税金でもって行かれる。
こうなると、そんなに報酬もらわなくても良いとなる。
それが、レーガン政権が税を引き下げ、企業のトップが自分に都合の良い部下を重役にし、好きに報酬を上げるようになった。

所得上位層は、教育はさほど問題ではない。
中・下位層は、教育が重要である。
下位層は、最低賃金制度も問題になって来る。

【2015.01.27 Tuesday 10:57】 author : いづな薫 
| 白熱教室 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
私の生まれた家も分家だから凄い貧乏でね、なんせ畳が敷いてないんですから、ゴザですよ、ゴザ。天井板もありませんでしたよ、私が小学生のころに一箇所張ったかな。田んぼ畑はあるんですけど、田舎だからあるのは当然ですよ。村一番の貧乏でしたね、よくいじめられましたよ。ようは親の甲斐性がないんですよ、お金稼がないんだから貧乏なのは当然ですよ。それと学校の先生の教え方がへたくそです。聞いていてもさっぱり分からない、これで挫折するんですよ、自分は頭が悪いと、違うんですよ先生の教え方が悪いんです。勉強の出来る子は家に帰り、家庭塾で兄弟や親に教えてもらっているんだね、田舎の学校でも家庭環境により差が出る。自分は24才〜30才までが一番勉強しましたね、勉強しないと仕事が進まないし、いい仕事が来ない、お金が稼げない。結論、勉強しないとお金が稼げない。
| 串かつ | 2015/01/27 5:28 PM |
串かつ先生

コメント嬉しいです。
都知事選候補者だった細川さん、奥さんとの最初お家は確か倉庫で、屋根が壊れていて、雨漏りどころか雨が吹き込む家だったそうです。

先生も、教え方の上手い人とそうでない人はいますね。

>勉強しないと仕事が進まないし、いい仕事が来ない、お金が稼げない。結論、勉強しないとお金が稼げない。

大人になってからも、勉強することは山盛りありますね。
仰るとおり、勉強しないと仕事にならないです。笑
学ぶことが、すごく面白かったりするのですが。

串かつ先生は勉強されたのですね。
わかります。
分野が違っても、何かに打ち込んでいらした方には哲学がありますから。
| いづな薫 | 2015/01/27 8:25 PM |
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時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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