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since 2007.5.21 なぜ、テロ組織に国外から入るのか。 | 戦国カフェ
   
 
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なぜ、テロ組織に国外から入るのか。
今朝の朝日新聞に、ロンドンの15、16歳の3人の少女がISIL入りするため同地域へ向かったと言う記事が載った。

ISILの外国人兵士は、既に90ヶ国2万人にも及ぶ。
米国を始めとする有志連合がISILを空爆している。
有志連合には、オーストラリア、カナダ、英国も参加している。
オーストラリア・シドニーでは今年2月、テロを企てた容疑者が捕まった。
この容疑者の家からは、ISILの旗が見つかっている。
今週、ソマリアの過激派が米、英、カナダのショッピングセンターを襲撃すると言うテロ予告があった。

日本人も今や、テロの標的である。

この過激な行動を取る組織になぜ、国外から入る人がいるか。

10代半ばなら、まだ人間としても未熟で判断力もない。
欧州だと、子供の頃はがっちり親の監督下に置かれるがその後は自己責任を問われる。
日本のように、大学生になっても子供のような感じとは違うが、自己の生命に対し的確な安全策を取れるだろうか。
大人のISIL参加者はどう説明するか。
精神異常、誇大妄想など、病理的理由による犯罪で片付けるのは簡単である。
そんな理由ではないと私は考える。

ISILへの国外からの参加者は英、ドイツ、フランスなど先進国がかなりの割合でいる。
そして、これらの国には移民が多い。
彼らは、移民した国の中で民族的差別を受けている。
こんな状況が、彼ら彼女らをISILへ走らせている。
冒頭、ISILに走った少女3人のうち2人はパキスタン系である。

通常、窃盗などの犯罪は経済的、教育や道徳心の欠落など劣悪な状況に生きる人が多い。
しかし、テロ組織に入るのはこれらのグループでくくれない。
過激行動に出る人は、知的水準の高い層からも出る。
サリン事件を起こしたオウムのメンバーを考えてほしい。

更に、裕福な家庭では中身はともあれ高水準教育を受けやすい。
そして、その人が民族的差別に遭っていたとしたら。
知的水準が高ければ、改善しようと行動を起こす力もある。
自分の思想に自信があり、信じやすければ、先鋭化しやすい。

窃盗とは違い、テロと言う行動は政治目的に似ている。
過激な暴力行動に出て、その国の政権を倒す、悪影響を与えたい、など政治色が非常に強い。
先月の日本人人質殺害事件でも、テロリストは安倍首相を名指しし、日本政府に恥をかかせたかったと言っている。

選挙と言う政治行動がある。
有権者のうち、投票に来る人は来ない人よりも政治的関心が高い。
政治的関心が高いのは、ある程度以上の所得があり知識もある層が多い。

知的水準は高いが、残念ながら視野が狭い人間はどこにでもいる。
あいまいさを嫌い、何でも白黒付けたがる人もいる。実はこれは短絡的思考につながり暴力行為に繋がることがある。
その人が生きる社会において、差別など不利益を受けた場合、暴力的スィッチが入ってしまう人が中にはいる。
もちろん、そうでない良識人も多くいるが。

テロを起こす人とは別に、武力攻撃を安全な国地域から支持する人間がいる。
日本人を危険にさらしても、従米したい安倍首相を烏合の衆のように支持する連中である。

自分や家族が失業した、正社員から非正規雇用になった、過疎化、離婚、家族の死去など誰にでも起こり得るマイナス要因がある。
でも、それを挽回する幸福があれば人は希望を見出していける。
しかし今の社会は、閉塞している。
ふがいない、不完全な自分を責める代わりに、韓国や中国をバッシングする。
排斥主義と言われるものである。
経済的恩恵を受けない不利益層が、その元凶の安倍政権ではなく別の対象を叩く。
フラストレーションでバッシングする相手は、何も本来の相手である必要はない。
こんなことをしていても全く無駄で、元凶を取り除かない限り状況は改善しない。

無能な自分を責める身代わりがテロ行為になると言う心理学的学説もかつては主流だった。
もしそうなら、テロリストを生む危険性はどの社会にもあることになる。

格差が拡大すると、ファシズムが台頭すると来日時ピケティ氏も指摘していた。
まさに今、日本がその状態である。
所得と教育も、平和を維持する大事な要素である。

中東において、西側の価値観を一方的押し付け、敵対する国や地域には戦争をしかけるでは相手も納得しないだろう。
中東の国境線の多くは、1916年のサイクス・ピコ協定で英国とフランスが地図に線を引いて勝手に決めたものである。
1956年のスエズ危機まで、英国とフランスが中東を支配した。
米国が、仏英のエジプト干渉をやめさせるまで続いたのである。
不本意に国境を決められ支配された方にしてみれば、自分は死んでもこの状況を変えたいと考える人が出て来るかもしれない。

日本のテレビは、イスラムの価値観も説明せず、ただ怖いと言う印象を根付かせてはいまいか。
これは根本的に間違っている。

西側の価値観を押し付けることなく、相手を認めることが大事である。
教育は大事だが、"中身がことに重要"である。
教育の機会はあっても、中身が悪ければ戦争もテロも起こすに人間が容易に出来上がる。

異文化に寛容で、非暴力重視の人間が増える必要がある。

教育とは心を育てること、そう私は捉えている。
それが、今失われている。

ここで締めたいと思うが、しかし緊喫の問題がある。
テロに遭わないことだ。
避けようがない、と言う人がいる。
実はそうでもない。その件につき、先日当ブログでも触れたがまた書くかもしれない。
まずは、安倍政権を支持しているようではダメである。

【2015.02.26 Thursday 15:21】 author : いづな薫 
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時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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