大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 名残の桜 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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名残の桜


伊勢物語八十二段にこんなお話が出て来る。

昔、惟喬(これたか)親王という皇子がいた。
親王は、山崎(現京都府)よりさらに遠くの水無瀬(現大阪府)というところに離宮を持っていた。
ある時、鷹狩りで供者たちと対岸の交野の渚にお出かけになった。
そこにある院の庭の桜が、大変美しく咲いていたので、その木の下で腰を下ろし、みな揃って桜の枝を折って髪に挿し歌を詠んだ。
毎年お供する右馬寮の長官は、次のように詠んだ。

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

世に桜がなかったら、春はのどかだろうに。
名前はふせられているが、この右馬寮長官とは在原業平である。

返歌は、

「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」
桜は惜しまれて散るからこそ素晴らしい。この世に何か永遠なものがあるだろうか。

お供の誰かが詠んだのだが、誰かは伝わっていない。

今日は、花祭り、お釈迦さまの誕生日である。
各地のお寺は、さぞや華やかだろう。

特に何も面倒見ていないが、毎年爛漫の花を咲かせてくれる。

庭に散った花びら。


これはグミの花。
地味だが、これもまた”いとをかし”。
 

【2016.04.08 Friday 16:07】 author : いづな薫 
| 歳時記 | comments(2) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
 「桜」、本当に不思議な花木ですよね。
まさに、この「世の中にたえて…」の句にあるように人々の心を揺さぶる不思議な魅力を有しています。
 桜の花言葉は、「優美な女性」「精神の美」だそうです。

 満開に咲き誇っていても、一気に散ってしまいます。
 刹那でしょうか。
 でも私は思うのですが、散るのは終わりのしるしではなく、次なる新しい年(世代)への準備、だと思います。
 Starting Over(新たな時代への準備)

 来たるべき時代が、希望に満ちたすばらしい時代であることを願って、散りゆく花びらを見つめたいと思います。
                          義太郎

 
| 義太郎 | 2016/04/08 5:35 PM |
義太郎さま

コメントありがとうございます。

>まさに、この「世の中にたえて…」の句にあるように人々の心を揺さぶる不思議な魅力を有しています。
 桜の花言葉は、「優美な女性」「精神の美」だそうです。

素敵な花言葉ですね。戦前の精神論みたいなのでなくて良かったです。
在原業平の頃は、娯楽の種類が少ないでしょうから花を待ち焦がれたでしょうね。
 
>私は思うのですが、散るのは終わりのしるしではなく、次なる新しい年(世代)への準備、だと思います。

良いお言葉です。
記憶にとどめます。
私は、桜の青葉が出たら桜餅用の塩漬け作ろうかなと思ったり、今年も10センチくらいの芋虫との抗争を思い描いています。笑

 
| いづな薫 | 2016/04/10 3:10 PM |
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 仕事(技術・研究系)と人と環境に優しい生活を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、野球、音楽、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住→東京→Toronto

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