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since 2007.5.21 ベッコウタケ その1 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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ベッコウタケ その1
この記録は、今年の私の出来事の中で最も印象的なこととして記憶に残るに違いない。

何を書こうとしているか。

皆さまは、ベッコウタケと言う、キノコをご存じだろうか。
これは、桜の樹の根方に出来たうろである。そのうろの中に、あるのがベッコウタケ。



これが、とんでもなく悪質で、樹の根元に取り付き最終的には枯死させる。
巷では、気付かないうちに寄生して元気なように見える樹木を倒木するため恐怖のキノコとも言われている。
まるで、安倍政権みたいなヤツ。

元気なように見えると書いたが、その気になって見れば樹が元気でないことはよくわかる。

ベッコウタケは、人間でいえばがんのような厄介な病気である。
悪性キノコは、ベッコウタケとナラタケが代表格である。
街路樹でこのキノコが生えたら、自治体の道路課はすぐ伐る。
治療はしないからだ。
治療してもらえたのは、これまでで言えば特別天然記念物や吉野山など著名観光地の樹木のみだろう。(吉野山はナラタケ被害)


なんでこんなものが生えたかと言うと、農薬の使い過ぎで善玉菌が激減し、都会のヒートアイランド現象、猛暑が主な原因。
だから、自然環境の悪化した都会に多い。
私の庭の桜、ソメイヨシノがこれにかかった。

これは、我が家の庭で毎年美しい花を咲かせる桜を救うべく、奮闘した記録である。

2016年5月、ソメイヨシノのうろの生えた不思議なクリーム色のキノコに疑問を持った。
調べて、極めて危険なベッコウタケと判明。
まだ春なので少ないが、これが夏になるに増殖する。



無農薬、バイオ園芸をする私は、ベッコウタケの天敵を探すことにした。
キノコ被害の記録や、微生物論文を読み漁る。

その間にも、気温の上昇と共にベッコウタケはどんどん育つ。
一刻も早く治療方法を見つけないと、手遅れになる。


恐怖のキノコに、”天敵”がいた。
その名は、「トリコデルマ菌」

シイタケなども食べてしまうので、シイタケ農家にとっては怖い菌である。
木材の腐るのを止める菌なので、建築資材として使う例もある。

トリコデルマ製造や販売会社をネットで探し、アークネット様と言う岩手県の会社に初コンタクトを取る。 
そしてまもなく、トリコデルマ菌が送られて来た。
緑色の粉末で、ちょっと製菓材料のようないい匂いがする。
5月24日、ベッコウタケをはがし、トリコデルマ菌 酢希釈を刷毛で塗り水をスプレーする。

6月4日  トリコをまく。

6月12日 しかし、ベッコウタケがまたうろから生えていたのではぎとる。
若干はぐのが楽になる。
トリコデルマは、発芽すると青かびのよう。
しかし、ベッコウタケも相変わらず生える。

6月16日ベッコウタケをはがし、トリコを塗る。


トリコデルマ菌繁殖
トリコの青かびを確認する。



しかし、ベッコウタケも増殖。
トリコは10日で発芽、しかしベッコウタケは2〜3日で目に見えて増える。

6月21日 ベッコウタケが治療しても増殖し続けるので、トリコ企業のアークネット様に相談し、
    幾種類かあるうちの最強のトリコデルマ軍団が我が家に到着。

6月22日 酢と共に1500倍を噴霧。酢は、トリコデルマが酸性を好むため。この夜、大雨。
6月23日、24日 再び噴霧。
6月25日 ベッコウタケ中心がへこむ。ベッコウタケ表面が汗をかく。
はがしやすくなる。



南側のくぼみに生えたベッコウタケは、成長し白く膨らんでいる。トリコ流されたか。
ベッコウダケはがしやすくなり、色も茶色っぽく変化

6月26日トリコをまいた所から白い綿のような菌が増えているのを確認。
6月27日また噴霧。
6月28日午前中雨。トリコの白い綿は見えなくなる。

7月11日トリコを冷蔵庫から一部出し、室内で発芽を試みる。これが菌の成長が見えて実に役立つ。
納豆菌や、乳酸菌、光合成菌なども混ぜてみたが、強力な納豆菌が勢力を伸ばし、トリコは今一つ。

7月12日トリコ 酢希釈散布。南側のうろに土が入っているがその土の中に白い菌糸があるのを確認。
7月13日、再びトリコの白い菌糸確認。トリコは白→緑→白と変わる。
7月23日、トリコデルマ菌の白い菌糸はわずかに見える。トリコは夏越し開始。
ベッコウタケが地中からも生える。 
7月11日に、室内発芽を試みたトリコをソメイヨシノのベッコウタケをはいだ後に塗る。
7月27日ベッコウタケまた普通に生える。はぎとる。

8月、東京は猛暑。
日中33度34度、熱帯夜の毎日が続く。
トリコデルマ菌の活動温度超え、繁殖が見られなくなり、高温多湿に強いベッコウタケが猛威を振るう。
これが、ヒートアイランド現象の東京にベッコウタケが多い理由。
どんどん育ち、白色腐朽(白く腐る)した木くずも更にうろから見つかる。
白色腐朽(白く腐る)した木くず



手の打ちようがないので、残念ながら桜を伐ることにした。

毎年咲く、美しい花が頭に浮かんだ。
私も家族も、この桜をとても愛して来た。



苦渋の決断である。



植木屋さんを呼んだ。

その2に続く。



【2016.09.29 Thursday 08:36】 author : いづな薫 
| バイオ園芸 | comments(0) | trackbacks(0)|
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 仕事(技術・研究系)と環境に優しい生活、家族を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、サッカー日本代表、欧州サッカー、クラッシック、登山、茶道、語学。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住、今東京/Tokyo

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