大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 真田丸 最終回 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
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真田丸 最終回
レビューは書いては来なかったけれど、毎回必ずではないが真田丸を見ていた。
この番組は、本放送と録画を合わせるとずいぶん人気だったそうだ。
そうそう史料がない時代で、三谷幸喜さんのオリジナルな部分が多かった。

真田丸が現代人に受けた理由を考えてみた。
いくつか明確なポイントがある。

1)敗者を描いたこと
2)偉大な父を持った2代目の苦労 
3)大阪の陣では、豊臣側近家臣と浪人がまるで正社員と非正規雇用のようであったこと。

1)に関して、歴史書は多くは勝者の立場で語られる。
  でも、敗者にも歴史はある。
  現代も昔も、人間の多くは自己の望みの多くを達成することなく生涯を終える。
  どうにもならない状況の中で、もがきながらどうにか生きる道を模索しているのである。
  真田家は弱小団体である。
  織田、徳川、北条、上杉ら強大な勢力に脅かされ、どこかについていなければ生きて行けない。
  その中で懸命に生きる姿に勇気をもらうのかもしれない。
  ドラマや小説など創作物は、主人公が苦労してなんぼのものである。

2)武田勝頼、徳川秀忠、上杉景勝、そして真田幸村、みな偉大な父がいる。
 父を乗り越えようとし、乗り越えられず、乗り越えても敵に惨敗する姿に視聴者は共感したのだろう。
 昔だと、不幸な生い立ちに生まれどんどん出世して行くようなドラマが好まれた。秀吉なんてその典型である。
 生い立ちが不幸でも、高度成長期やバブルで、国民の多くが豊かになれたのである。

3)大阪の陣では、秀頼の周りにいる重臣、淀、大蔵卿は正社員で、浪人は非正規雇用にあたる。
 浪人は、命をすり減らして働いているのに、信用もされない。
信用されない上に、真田丸ぶち壊しや堀埋めなど多大な妨害までされる。
まるでブラック企業である。
その悪条件の中で、必死に頑張る幸村は閉塞感の中を生きる現代人の共感を得たのかもしれない。
もう、昔のような景気の良さは望めない。JRの幹部が言った、それこそ戦争でも起こさない限り、である。
起きては困るが、起きるのではないかと思う。

私は、ここ10年くらいの大河ドラマだと、龍馬伝と篤姫が秀作だと思っている。
この2作は視聴率も良かった。
でも、龍馬伝は今から6年前だが、今放送したとして当時ほど共感を得られるか否か疑問だ。
それほど、目まぐるしく悪い方へ変化している。
龍馬は、侍の身分は低いが裕福な家に生まれ会社も興し今で言えば給料100万円超の一流商社マンである。
政治的にも重要な位置にいた。
一方幸村は、生まれはそこそこだが、政治家ではない。
軍略家としては父子そろってとても優秀だが、惜しむらくは豊臣方についてしまったことだ。

ドラマや小説など創作物を見ると、放送(発刊)された時代がどんな世相かわかる。
例えば真田丸なら幸村の生きた16〜17世紀より、現代の価値観が多く織り込まれるからだ。

脚本家の三谷幸喜氏は、幸村を「敗者の守り神」と称している。
悩める人への応援歌であると。
しかし、勝者にも悩みはある。
違うのは、勝てば苦労も報われるが、敗者は行き先に希望が見えない。
現代はそういう人が多くいると言うことなのだ。

最後家康vs幸村になった時、互いの主張を述べ合うシーンがあった。
幸村は父のため愛する者のため家康を討つと言う。
言わば仇討ちである。
家康は、わしひとりを倒しても何も変わらん。磐石だ、と主張する。
異なる主張であるが、双方納得出来るよう脚本家は書いたのだろう。
もしも本当にこう言ったなら、家康の方が説得力もあり利もある。
真田丸には出てこないが、
家康は、家臣たちのために泣く泣く長男を死なせている。

それも乗り越えた上で、政治家として戦乱を終わらせたのである。

【2016.12.20 Tuesday 16:07】 author : いづな薫 
| 真田丸 | comments(6) | trackbacks(0)|
この記事に関するコメント
笹蒲鉾くいね〜、違った、づんだ餅くいね〜
正直、最近の大河ドラマ、つまらん。(^ω^)
出つくした感がありますね、他の戦国武将で望む。

本庄 繁長(ほんじょう しげなが)お願いしますよ(・´з`・)NHKさん
長尾影虎他オールスター勢ぞろいになりますよ、しかも武田信玄も出る
波乱万丈でしかも長生きで、畳の上で亡くなった。
クライマックスでは、わずか2千の兵で、ずんだ餅の伊達軍3万を撃破した。
その戦略は後に、明治政府の陸軍での教科書になったほどです。
今も熱狂的なファンが沢山います。揚北衆の悲願でもあります。
演出はリドリースコットさんにお願いしたい。
脚本はコッポラ、音楽はエンニオモリコーネ
私も笹岡城の軍師串かつで出演させていただきます。

オープニングは小雪が舞う暗雲立ち込める村上城、ワクワク(゚∀゚)
| 串かつ | 2016/12/20 8:10 PM |
串かつ先生

コメントありがとうございます。

>出つくした感がありますね、他の戦国武将で望む。

来年は井伊直虎で、その次が西郷隆盛です。
その次ご存知ですか。
大河ドラマでオリンピックですよ。
クドカンが脚本だそうなので、面白くおかしく描くのでしょうが、もうこの頃、大河見ていないかもしれません。
大河でオリンピックなんて、景気悪化が予想され、国挙げてNHKも使って景気高揚策に他なりません。
西郷隆盛も、林真理子氏原作なのでパスです。
テレビ棄てても、PCかスマホ持っていれば受信料分捕る計画だそうですが。
井伊直虎や、吉田松陰の妹が主人公になるのですから、本庄繁長(ほんじょう しげなが)も良いかもしれません。
女性でしたら本当に大河化しそうです。

私としては、卑弥呼とかいいですね。
正月ドラマになりましたが、斉明天皇中大兄皇子親子+鎌足や上杉鷹山も見たいです。
| いづな薫 | 2016/12/20 9:13 PM |
また西郷やんの、やめてほしい、NHKも発達障害だな。
しかし、いづな先生の感想分が読めないなんて、国家的損失ですよ、
まいったな〜馬鹿NHKめ、受信料払わんぞ、訴えるなら訴えろ。

竜馬伝やら篤姫やら坂の上の雲など、制作できる力あるのにね、
左遷か、会長に気に入られないとダメか、能力のない人間が
出世する世の中、良い例が国会議員と秘書と霞ヶ関の馬鹿官僚
竜馬伝の演出した人、NHK辞めたんでしょ。

いづな先生、抜刀道て知っていますか、
畳表をぐるぐる巻きにして棒状にし、それを真剣で、けさ切り・稲妻切り・水返し切り
雷鳴切りなどで技を競う。
国宝級の刀の切れ味ってどんなものか拝見したいもんです。
正宗見たい。
| 串かつ | 2016/12/21 6:55 PM |
串かつ先生

串かつ先生のコメントにとても同意します。
西郷、龍馬、信長、秀吉、家康、しょっちゅう出て参りますね。

>しかし、いづな先生の感想分が読めないなんて、国家的損失ですよ、

そこまで仰っていただけて光栄です。
私も串かつ先生のコメント楽しみにしているのです。
本当、受信料払いたくないですね。
花燃ゆは、安倍の地元だから制作されたのでしょうね。
安倍の支援者の息子が出ていました。

坂の上の雲、良かったですよね。
あの頃は、龍馬伝の後に坂の上の雲を放送していて楽しめました。

>竜馬伝の演出した人、NHK辞めたんでしょ。

そうなのですか。

>いづな先生、抜刀道て知っていますか、
畳表をぐるぐる巻きにして棒状にし、それを真剣で、けさ切り・稲妻切り・水返し切り
雷鳴切りなどで技を競う。
国宝級の刀の切れ味ってどんなものか拝見したいもんです。
正宗見たい。

国宝観世正宗、三成が所持した重文石田正宗を東京国立博物館が時々公開しています。
公開したらお知らせしましょうか。
国宝になるような刀は、宝物中の宝物でどこかの大名家の家宝として伝わっています。
鎌倉時代の正宗の切れ味をご覧になるのは難しいでしょう。
山田浅右衛門の試し切りの記録も見当たりません。
そう言う対象にはなりにくいです。
博物館で公開しますので、ぜひご覧下さい。
| いづな薫 | 2016/12/21 9:26 PM |
世界的に有名な、糸魚川の「おまんた祭り」、
祭りの時期には、世界中の「おまんた」が集う。
その糸魚川が大規模火災発生、避難勧告、自衛隊災害派遣要請、現在140棟延焼中
新潟県は対策本部設置。来年の「おまんた祭り」は開催できるのか、危ぶまれる。

糸魚川ジオパーク、ヒスイ、有名な糸魚川静岡構造線、
謙信公の塩の道、デンカセメント、明星セメント、親知らず子知らずの断崖絶壁
など名所多数、白馬岳にも近い。

「おまんた募金」、東京の国会議事堂前でやったらまずいでしょうか。
| 串かつ | 2016/12/22 5:02 PM |
串かつ先生

糸魚川大火、大変ですね。
焼け跡がかなり広い範囲で何も無くなっていました。
新しい新潟県知事、米山さんを先日は鳥インフル、今回は糸魚川の映像で拝見しました。
新潟は災害が多いので、昔から助け合うのだと上越の友人たちが言います。
日本海沿岸この地域はどこも、風が強いので他人ごとではないとも話しています。
「おまんた祭り」、あなたがた、YOUのお祭りと言う意味ではないのですか。
| いづな薫 | 2016/12/25 2:11 PM |
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 仕事(技術・研究系)と環境に優しい生活、家族を愛する普通の人。
時事問題、歴史、環境、料理、欧州サッカー、クラッシック、登山、茶道、語学、刀剣鑑賞。
かつてはドイツ黒い森地方に学究のため在住、今東京/Tokyo

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