大河ドラマ 龍馬伝 幕末 古代 上杉
since 2007.5.21 歳時記 | 戦国カフェ
   
 
戦国特に上杉家、幕末、古代、歴史を愛する日記です。時事問題も多いです。
 
初つばめ


今来たと顔を並べる燕かな 一茶
盃に泥な落としそむら燕  芭蕉

毎年観察している近所のつばめを、この春初めて見た。
昨年秋に、遠い南の島(東南アジアあたりか)に旅立って無事に戻って来たのだ。
昨秋、南に旅立つつばめを見送る記事はこちら。

さえずる声を聞くたび、心沸き立つ思いがする。
小さな体に、ジェット機並みの飛行能力がある。
いや、人間の方が自然の力を追いかけているのだ。
環境も汚さず、長距離飛んで来るのだから。

私が楽しみにしているつばめは、交通量の激しい道路の上を飛んでいて、ビルの自動ドアの中に巣を作っている。
センサーの前を飛んで自分で開ける。
ビルの1階は牛乳屋さんで、つばめは自動ドア玄関にダルメシアン2頭の番犬付きの家を構えている。
ここは安全と思っているのだろう。
かなり頭がいい。

以前、箱根芦ノ湖の海賊船(遊覧船)に乗った時のことである。
船窓外の縁につばめが来るので見ていた。
窓越しだが、わずか30cmくらいの距離でつばめが私を見ている。黒々した目が大きくかわいい。
飛んで行って、しばらく経つとまた来る。
あれっと思い、角度を変えてみたら窓の近くに巣があってひなの顔が並んでいた。
芦ノ湖の周りは森があるが、そこには蛇などの天敵もいるのだろう。
動いている船の上に、巣を作れば安全とつばめは知っている。
船は、湖のいくつもある港に順番に立ち寄り運航している。
しかも、動いている大きな船は4〜5隻か。
間違えないで、子供たちが待つ船に飛んで来る。かなり賢い。

福島第一原発の事故後、野鳥の脳の容量が減り、自然界で生き抜く力を削いでいると言う。
人間の過ちで、命を脅かされる生き物たち。
人間の子供の甲状腺がんも、自然界では考えられないほど爆発的増加を見せている。
いつも、いつも被害は弱い方へ行く。
弱きものをどれだけ大事に出来るか、それが社会や国の価値である。
 

【2016.04.27 Wednesday 20:25】 author : いづな薫 
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名残の桜


伊勢物語八十二段にこんなお話が出て来る。

昔、惟喬(これたか)親王という皇子がいた。
親王は、山崎(現京都府)よりさらに遠くの水無瀬(現大阪府)というところに離宮を持っていた。
ある時、鷹狩りで供者たちと対岸の交野の渚にお出かけになった。
そこにある院の庭の桜が、大変美しく咲いていたので、その木の下で腰を下ろし、みな揃って桜の枝を折って髪に挿し歌を詠んだ。
毎年お供する右馬寮の長官は、次のように詠んだ。

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

世に桜がなかったら、春はのどかだろうに。
名前はふせられているが、この右馬寮長官とは在原業平である。

返歌は、

「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」
桜は惜しまれて散るからこそ素晴らしい。この世に何か永遠なものがあるだろうか。

お供の誰かが詠んだのだが、誰かは伝わっていない。

今日は、花祭り、お釈迦さまの誕生日である。
各地のお寺は、さぞや華やかだろう。

特に何も面倒見ていないが、毎年爛漫の花を咲かせてくれる。

庭に散った花びら。


これはグミの花。
地味だが、これもまた”いとをかし”。
 

【2016.04.08 Friday 16:07】 author : いづな薫 
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ニューイヤーオペラコンサート
 
ニューイヤーオペラコンサート2016に行って来た。
今回のオペラコンサートの中の演目に、「オルフェオとエウリディーチェ」がある。
この日のお席は、最前列。
私は、このオペラの中で歌われる、「エウリディーチェを失って」と言う曲がとても好きである。
18世紀に現在のドイツで生まれたグルックが作曲したオペラで、元はギリシア神話のオルフェオ物語である。
とその妻エウリディーチェのお話。
 
第1幕
ギリシャ神話が舞台で、オルフェオは愛妻のエウリディーチェを亡くす。
墓の前で泣いていると、愛の神アモーレが現れる。
アモーレは「全能神ジュピターが汝に同情し、冥界に行くことを許した。オルフェオよ、あなたが死霊たちの怒りを鎮めたなら
エウリディーチェを連れ戻せる。」
そして、愛の神アモーレは付け加えた。
「この世に戻る前に、絶対に妻を見てはいけない。」
  
第2幕
冥界の入口でオルフェオは、死霊たちに取り囲まれてしまう。
しかし、オルフェオは竪琴を弾きながら歌い出す。
「もし、あなたたちが少しでも愛に悩んだことがあるのなら、私の悲しみをわかってほしい。」
そうすると、死霊たちは去り、精霊たちに連れられてエウリディーチェがやって来る。
愛の神アモーレの忠告通り、オルフェオは妻を見ないようにしてこの世に連れ帰る。
  
第3幕
エウリディーチェは、夫が自分を見ないことを不審に思う。
もしかして、自分への愛情がなくなったのではないかと。
「私を思い出して!」とエウリディーチェが懇願した時、夫オルフェオは彼女を見てしまう。
その時、エウリディーチェが突然死してしまう。
オルフェオは嘆き悲しみ、自殺しようとした。
そこへ、愛の神アモーレが現れ、オルフェオの悲しみに免じ、エウリディーチェを特別に甦生させる。
二人は神に感謝する、そんなお話です。
 
以下は、20世紀最高の歌姫マリアカラスの「エウリディーチェを失って」。
激しい気性と、豊かな才能、大富豪オナシスとの恋と破綻、オペラ以上にドラマティックな人生を送った彼女の歌声をよろしかったら。

【2016.01.05 Tuesday 21:27】 author : いづな薫 
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あけましておめでとうございます。2016元旦


上の絵にもある、門松の歴史について少し語る。
門松は、新たに来る歳神様が迷わないよう建てられた目印である。
ここに来てね、と言うことである。

いにしえの人々は、神はみずみずしい常緑の草花に宿ると信じていた。
今でも、会社、商店、一般家庭でも、門松や、正月飾りを掛けている。
昔から一夜飾りは仏事だから忌み、早々と掃除を済ませ、少なくとも2日前には松を立てた。
神様の降臨したご神木である門松は、精霊の木であり、祖霊の宿る神聖な木なのだ。

山が近くにあれば、年末松を切り出しに行き、少なくとも2晩は休ませて、縁起のいい日を選び、門松として立てた。
 9のつく日(29日)は「苦」につながるので避け、31日は、一夜飾りになるから避ける。
昔、太陰暦の時代は30日までしかないので、30日だと一夜飾りになってしまうので、遅くとも28日には飾った。
 これを、「お松様迎え」と呼ぶ。
地方によって、飾る門松は、一律ではない。
 栗、ゆずりは、椎、ナラ、榊、ナラ、竹などさまざまである。
ちなみに、門(かど)は、門ではなく、母屋の前の庭を意味する。

 平安時代の絵巻物には、松を立てる風習が見られ、兼好法師の「徒然草」にも、「大路のさま、松立てわたして、はなやかにうれしげなるこそ、またあはれなれ」と、門松についての描写が出て来る。
 そして、謙信公が所持していた、国宝「上杉本洛中洛外図屏風」にも、門松が立っている。
この門松は、竹ではなく松の枝や葉を立てたもの。

 門松の松が、斜めにばっさり切られているのはなぜか?
「三方ヶ原の戦い」で、武田信玄に負けた徳川家康が、「次は斬るぞ!」と、頭に来て伐ったのが最初との説がある。

新年に、木を神を降臨させるのは日本だけではない。
中国雲南省やタイなどでも、新年、精霊の依代(よりしろ)となる木が立っている。
キリスト教圏でも、冬でもみずみずしいモミの木をクリスマスツリーにして飾った。
私が暮らしたドイツの都市は、クリスマスツリー発祥の地フライブルグである。
冬になると、伐り出したモミの生木を抱えて歩く人を見かけた。
昔、人間にとって陽が短くなり、作物のならない冬は恐ろしい季節だった。
だから、冬枯れない樹木を聖なる日に飾るようになったのだ。

古今東西、人は自然界にある神々と対話して来た。
神々に守られ、時に恐れ、心の支えとし、生活の指針を決めて来たのである。

【2016.01.01 Friday 18:25】 author : いづな薫 
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クリスマスイヴ

​クリスマスイブ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は、例年、リースを庭の木の実やつるでこしらえ、ツリーを飾り、家族と手料理で過ごしていましたが、
​仕事詰めの今年は、そんな余裕はなく…。
​​とにかく皆でラクして楽しもうと(特に私、ほとんど私)、都心のホテルに出かけております。
クリスマスだけれど、​着物でいざ出陣。

この鳳凰の袋帯は、結構お気に入り。
​普段着的な着物より、華やかな礼装の着物が私は好き。あったかいし。
​でも、普段着はやはりジーパンとか簡単な服に限る。笑


クリスマス・ディナーはフレンチのコース。
シャンパンやジュース、前菜、サラダ、スープ、魚、ソルベ、肉(たぶん鹿)、etc〜最後の小さなケーキまで。
撮影禁止ではないけれど、料理はシェフの作品なので撮らないでおきます。

どなたさまも、良いクリスマスをお過し下さい。

【2015.12.24 Thursday 19:28】 author : いづな薫 
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一陽来復


一陽来復(いちようらいふく)冬至を昨日迎えた。
​昨日は、多忙だったので今日書く。
​年末忙しい時期だが、私は冬至の頃が一年中で好きな季節の1つである。
​夜寝ようとする頃、火の用心の拍子木の音がカチカチとめぐって来る。
​私の住む東京区部でも、この古めかしい習慣が今でも変わらない。
錫杖の音がシャラーンと聞こえて来た時は、わくわくする。
提灯を下げている人を見たこともある。

昔の人は、農耕のできない太陽の遠ざかるこの季節を恐れた。
だから、早く温かい春がめぐるよう一陽来復を願い様々な祭りをする。
火祭りであったり、冬を追い払おうとする祭りであったり。
冬至の夜は、ゆず湯に入る習慣が古来からある。
独特の香りで魔物を追い払おうとするのである。
​写真は、友人のおばあちゃんちの庭でできたゆずをいただいた。
 
かぼちゃを食べる習慣もある。
かぼちゃは江戸時代からなので、そんな古い習慣ではない。
 

【2015.12.23 Wednesday 15:07】 author : いづな薫 
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秋風景

ヨーロッパのフレスコ画にあるような雲と、都会の街路灯。
東京の夕焼けもまだ捨てたものではない。

たくさんの花や樹木を育てる私だが、花の盛りの春よりも、秋の方が好きかもしれない。
春は、わっと花が咲き、散り、繚乱を次から次へと繰り返す。
気圧の変化も頻繁で、心乱れる思いがして落ち着かない。

大雨は困るが、私は秋霖が好きである。
ひとあめごとに秋が深まり、晴れた時はすでに秋の高い空になっている。

つばめが、南の国へ旅立とうと空を横切る。

小さな体に、遠い国まで飛んで行ける力が備わっている。
今年日本で生まれた、若いつばめは親に連れられて行くわけではない。
体内磁石を頼りに、自分の力で飛んで行くのだ。
敵に襲われたり、激しい風雨に遭ったり、命の危険が多々あろう。
無事にたどり着き、来年また飛来できるよう、道中の無事を祈る。



彼岸花
「法華経」の巻第一序品に、お釈迦様が多くの菩薩のためにお経を説いた時、天は
蔓陀羅華(まんだらげ)・摩訶曼陀羅華(まかまんだらげ)・蔓殊沙華(まんじゅしゃか)・摩訶蔓殊沙華(まかまんじゅしゃげ)
の4つの花を降らせた、とある。
蔓殊沙華(まんじゅしゃか)とは、彼岸花の別名で、サンスクリット語で”赤い”の意味がある。
秋になると、里山、墓地で突然咲き出す鮮血のような赤い花は、死人花、幽霊花、きつねのかみそりなどの異名を持つ。

この、不吉な名はどこから来るのか。
曼珠沙華は、アルカロイド系の毒性があるが水にさらせばその球根からは良質のでんぷんが取れる。
昔、飢饉で食べ物に困った時、食料になるよう領民が植えたと言う。
花が綺麗だからと、取ってしまわないように、不吉な名を被せた。

園芸店では、リコリスの名で売られている。
あの世とこの世がつながる彼岸の季節に咲く、圧倒的な存在感のある花である。



私のお気に入りのバラ、サマーメモリーズ。
秋のサマーメモリーズは、花が春より大きくわが庭で香りつづける。
なぜ、サマーメモリーズか。
秋口に、次々と咲き、夏の思い出をほうふつとさせる。
35度超えの酷暑は思い出したくないが、この清楚な美しさは初秋にことの他なじむ。

【2015.09.23 Wednesday 11:07】 author : いづな薫 
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猫の日


今日は日本での猫の日だそうですね。
世界猫の日が8/8で、ロシアは3/1、米国は10/29に設定されているそうです。
上の写真は、私が学究のため暮らしたドイツ南西部の村の猫。
私の家の近くにある、牧場兼牛乳屋さんが飼い主です。
この猫を、私は良くかわいがっていたのですが、大変なやきもち焼き。
私が他の猫をちょっとでも撫でたりすると、猫同士取っ組み合いの大喧嘩になります。
いつも先に手を出すのが、このにゃんこ。笑

【2015.02.22 Sunday 19:48】 author : いづな薫 
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年始なので


今年も御着物で、ごあいさつまわり。
私はかなり活動的な方なので、草履で歩くのはやや不自由を感じます。笑
でも、着物はコートなしでも暖かいので冬場お出かけの時に時々着ています。
着物と共布でこしらえた巾着袋を持って参ります。

走る箱根駅伝、所々見ましたが5区に波乱がありましたね〜。
本当、勝負は最後まで分からないものです。

NHK「グレーテルのかまど」で、ウィーンのデザート「ブフテルン」を放送したらしく、当サイトでかつて書いた
ブフテルン・レシピへのアクセスが凄いです。
まだまだ、テレビの力は大きいと思うこの頃。
レシピはいいのですが、国民利益に反する政府広報と化したテレビが問題。

【2015.01.02 Friday 19:55】 author : いづな薫 
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ありし日のクリスマス風景


私の暮らした、南西ドイツの小さな村の教会。
この写真を見ると、朝な夕なに聞いていた教会の鐘の音が、
今も耳の中で木霊するような気がいたします。

第3次安倍政権発足で、どうにも安心できないクリスマス。
来年は、もっと大変な現実を日本国民は見せられることになる。

クリスマスで、家で「握り寿司」を作る予定が政権発足の安倍の顔を見たらテンション下がり海鮮ちらしに変更。笑


【2014.12.24 Wednesday 19:44】 author : いづな薫 
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